
ライトショアジギングは気軽に出来ることもあって非常に人気が高まってきています。
サゴシやハマチ、タチウオなど人気のターゲットを狙えることも大きな人気を呼んでいる理由です。
しかし、ロッドやリールは様々なものがあるのでこれ!というタックルを見つけ出すのは非常に難しくなってきています。
では、タイトルにもある通りライトショアジギングを楽しむためにハイギアリールは必要になってくるのでしょうか?
目次
ハイギアリールでライトショアジギングを楽しもう
ライトショアジギングをするにあたって頭を悩ませるリールの選択。
結論から言うと、ハイギアリールの方がライトショアジギングと非常に相性が良いです。
では、なぜノーマルギアリールではなくハイギアリールが良いのか見ていきましょう。
(1)ハイギアリールはライトショアジギングに最適
ハイギアリールの特徴は何といってもハンドル一回転の巻取り量の多さです。ライトショアジギングではこの巻取り量の多さがアングラーを有利な状況へと導いてくれます。手返しがよくなったり、ルアーアクションを行いやすかったりとメリットはありますが、デメリットももちろんあります。
メリット・デメリットについては後ほど詳しくご説明します。
(2)サイズ(番手)はどれを選べばいいのか
ハイギアリールと言っても非常に多くの番手が存在しています。1000番の小さいリールや8000番の巨大リールなど幅が広いので分かりにくいですが、ライトショアジギングに使用するのであれば以下の番手を選ぶと良いです。
シマノ:4000番
ダイワ:3500番
こちらの番手でハイギアのものを選べばまず間違いはないです。シマノかダイワのリールで悩まれる方もいるかと思いますが、基本的には同価格帯であれば見た目や名前など気に入った方を選んでもらって大丈夫です。他社のリールを検討している方も3500~4000番でリールを選べば問題ありません。
(3)ギア比はどれを選べばいいのか
ノーマルギアとハイギアの違いを知っている方は多いかと思いますが、ギア比について詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか?ギア比はよく4.8や5.6といった表記をされます。この数字は簡単に言うと、4.8ならハンドル一回転で4.8回糸を巻き取れるという意味になります。
ハイギアリールのギア比は一般的には5.5からになりますので、ハイギアリールが欲しい方は5.5以上、ノーマルギアリールが欲しい方は5.4以下と覚えておくと簡単です。
おすすめのハイギアリール4選
ハイギアリールのおすすめの番手、ギア比について解説してきました。
しかし、番手やギア比が分かったからといってすぐにこれ!とリールを決めるのは難しいことです。
ここでは、コスパに優れた初心者の方向けリール、ルアーフィッシングに慣れている中級者・上級者の方向けリールとして4つご紹介します。
(1)シマノ 16ナスキー4000XG
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最初におすすめするリールはシマノ 16ナスキー4000XGです。
ギア比は6.2でハンドル一回転につき99cm巻き取ることが出来るだけでなく、コスパに非常に優れたリールです。
●HAGANEギア
●X-SHIP
●コアプロテクト
●アルミ冷間鍛造ハンドル
●Gフリーボディ
●大径ドラグノブ
といった機能も満載で、最初の一台には十分すぎるスペックを持ったハイギアリールです。
ナスキーがあればライトショアジギングを存分に楽しむことが出来るでしょう。
(2)シマノ 15ツインパワー4000XG
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上級者にも自信を持っておすすめ出来るリールがシマノ 15ツインパワー4000XGです。
ギア比6.2、ハンドル一回転で99cmの巻き取りが可能となっています。
●HAGANEボディ
●高剛性ローター
●コアプロテクト
●X-SHIP
●S-DIRECT GEAR
●Gフリーボディ
●大径ベール
●大径ドラグノブ
●ベールの開き角度拡大
●新形状ラインクリップ
といった非常に数多くの機能があり、大型の魚を相手にしても安心してやり取りすることが出来ます。価格がナスキーよりも大きく上がってしまいますが、性能は価格以上だと言っても過言ではありません。ライトショアジギングをより楽しみたい方は検討してみてはいかがでしょうか。
(3)ダイワ 17エクセラー3500H
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ダイワより、17エクセラー3500Hのご紹介です。ギア比は5.7、巻き取り量97cmとライトショアジギングには使いやすい仕様となっており、初心者の方におすすめのリールです。
●マグシールド
●エアローター
●ATD
●スーパーメタルボディ
●DS4(ローター素材)
●アルミスプール
●折りたたみ式アルミマシンカットハンドル
●デジギヤII
●ABS II
●クロスラップ
●エアベール
●ツイストバスターII
●ローターブレーキ
●リアルインフィニットストッパー
●シャワー洗浄可
●ピニオンギヤBB支持
など非常に数多くの機能があります。非常にコスパが優秀なリールで、ライトショアジギングをするにはなんの不自由もありません。ダイワが好きで最初の一台を探している方はこのリールを選んでおけば間違いないでしょう。
(4)ダイワ 16セルテートHD3500SH
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最後にご紹介するのは、ダイワ 16セルテートHD3500SHです。ギア比は6.2、巻き取り量は106cmと驚異の巻き取り量を誇っています。
●マグシールド
●エアローター
●ATD
●モノコックボディ
といった4大機能を備えています。このリールは磯でのヒラスズキにも臆することなく勝負を挑むことが出来るリールです。巻き取り量も106cmと非常に高い数値なので、ライトショアジギングのみならずショアジギングでも大活躍するリールといってもいいでしょう。
ライトショアジギングからショアジギングまでやってみたいと思う方は、このリールがあれば両方楽しむことが出来ます。
そもそもハイギアリールとは?
おすすめのリールを4つご紹介してきましたが、ハイギアリールがどんなリールであるのかを深く掘り下げていきましょう。
また、ノーマルギアがどんなリールなのかもご紹介します。
ノーマルギアとハイギアの違い
リールには基本的に、ノーマルギアとハイギアがあります。違いを一言で言えばギア比の違いです。ギア比の高いものがハイギア、ギア比が低いものがノーマルギアです。ノーマルギアはローギアとも呼ばれます。巻き取り量だけ見るとギア比の高い方がどんな釣りでも有利なのでは?と疑問に思われると思いますがそんなこともありません。
ノーマルギアリールは、巻き取り量がハイギアリールに劣る代わりにパワーがあります。大型の魚をかけた際などに効果を発揮し、難なく魚を寄せてくることが出来ます。巻き取り量が少ないのでルアーをゆっくりとアクションさせやすいことも大きなメリットです。
ハイギアリールのメリット
ノーマルギアリールにも魅力はありますが、ライトショアジギングになるとやはりハイギアリールが有利です。
なぜハイギアリールの方が有利なのかご説明します。
(1)ルアーを早く動かすことが出来る
ライトショアジギングはメタルジグを激しくアクションさせる釣りです。タチウオなどはそこまで激しくアクションさせなくても大丈夫ですが、ハマチやサゴシといった青物には激しいアクションが非常に効果的になってきます。ここでハイギアリールの特性を活かしていきます。
巻き取り量が多いのでハンドルを巻くたびにメタルジグは素早く泳ぎます。この動きがフィッシュイーターから逃げ惑う小魚を絶妙に表現しています。これはハイギアリールによって生み出される動きで、ローギアリールで同じことをするとなると非常に辛い釣りになってしまいます。
(2)手返しが良くなる
手返しはライトショアジギングをする上で非常に大切なことです。ライトショアジギングは、メタルジグを投げてはアクションさせ回収という一連の流れを行い続ける釣りです。一投ごとに時間をかけて探るよりは、広範囲を効率よく探っていくことの方が釣果に繋がってきます。
ハイギアリールであれば巻き取り量が多いので回収も素早く行え、次のキャストにすぐ移ることが出来ます。特に、朝まずめなどの青物の回遊に期待が持てる時間には素晴らしい力を発揮してくれます。
(3)アクションをつけやすい
ライトショアジギングでは基本的にジャークと呼ばれるアクションを行います。ジャークとは、竿をしゃくってその時に出た糸ふけを巻き取り、もう一度しゃくって巻き取るという一連の流れを続けることです。ハイギアリールはこの糸ふけをしっかりと巻き取ってくれるので、竿を非常にしゃくりやすいです。
ノーマルギアリールでは十分に糸ふけが取れず、アクションに違和感が出てしまうといったデメリットが発生してしまいます。ルアーをいかに魚に見切られないかが大切になってきますので、ハイギアリールに軍配が上がります。
ハイギアリールのデメリット
ここまでハイギアリールの良いところについてご説明しましたが、デメリットを理解しておくことも大切です。
ハイギアリールのデメリットを3つご紹介します。
(1)スローな釣りがしにくい
スローな釣りとは、ルアーをゆっくりとしたスピードで動かし魚を誘うことです。アジングなどではスローな釣りがよくされていますね。ハイギアリールでスローな釣りをしようとしても、巻き取り量が多いためにルアーが思っているよりも素早く動いてしまいます。
スローな釣りを展開したくても、思い通りの動きが出来ないので釣り人にストレスを与えてしまいます。こんな時にはノーマルギアのリールが活躍しますので、ハイギアとノーマルギアを使い分ける必要が出てきます。
(2)巻き取り力がローギアリールに劣る
ハイギアリールは糸巻き量で有利な分、糸を巻き取る力がノーマルギアに劣ってしまいます。もちろん、釣りに支障が出るようなパワーの差があるわけではないですが、大型の根魚やブリなどを相手にすると大変に思われるかもしれません。
かといってノーマルギアでライトショアジギングを行っても、今度は魚をかける事に苦労するので対象魚に応じてリールを使い分けるといいでしょう。
(3)巻き心地が重い
ハイギアリールは巻き心地が重いとよく言われます。一方ノーマルギアはハイギアリールに比べて巻き心地は軽いです。
糸巻き量でのアドバンテージを得るためには仕方がないことなのですが、気になってしまう方もいるようです。致命的な欠点ではないのですが、ハイギアリールを使っていく上で知っておいた方が良いでしょう。
ライトショアジギングで大物を釣り上げよう
いかがでしたでしょうか。ライトショアジギングはとても楽しい釣りです。根魚や真鯛、ヒラメ、シイラやシーバスなど非常に様々な魚を狙うことが出来ます。どんな魚が釣れるかわからないこともライトショアジギングの大きな魅力と言えるでしょう。
お気に入りのリールを見つけてお気に入りのロッドにセット。これであなたもライトショアジギンガーの一員です。大海原にメタルジグをフルキャストする快感、魚のガツンとしたアタリ、あなたもぜひライトショアジギングを楽しんでくださいね。