
アイキャッチ画像出典:釣具のポイント
始めての釣りや手軽なファミリーフィッシングとして人気なのはサビキ釣りですが、最近はちょい投げ釣りというジャンルも注目を集めています。
釣り針にエサをつけなくて良い、堤防などから竿下を釣る、というサビキ釣りは確かに手軽です。 でも、もう少し違うタイプの釣りをしてみたくなったら、是非ちょい投げ釣りにチャレンジしてみてください。
今回はちょい投げ釣りを始める際の知識やおすすめの道具などを解説していきます。
ちょい投げ釣りの魅力
出典:釣具のポイント
⑴ちょい投げ釣りってどんな釣り?
ちょい投げ釣りとは文字通り「ちょいと投げる釣り」です。
投げ釣りを道具立てや仕掛け、飛ばす飛距離などをコンパクトにしたものです。
埋立地の堤防や波止で足元のサビキ釣りなどを楽しんでいた初心者の方が、次のステップとしてもおすすめの釣りスタイルです。また仕掛けを海底に沈めて釣るので、サビキ釣りとはまた違った魚が釣れるのも楽しみです。
ロッドやリールも比較的小型の軽いもので良いので荷物も少なくて済みます。また、必要なエサもサビキ釣りやフカセ釣りのように撒きエサを購入する必要がないので、エサ代も安く済みます。
1回の釣行に掛かるコストが非常にリーズナブルなのもちょい投げの魅力です。
⑵季節ごとに狙える魚は?
ちょい投げ釣りのターゲットとして是非狙って欲しい魚はキスです。
見た目も美しく、食べても美味しく、小さな魚体の割にはシャープなアタリ。 釣ることもそれほど難しくはありません。
ただちょい投げではキスだけでなく、季節や海底の状態に応じて様々な魚が釣れます。せっかく始めるのですから、季節や海底の状態によって色々な魚を狙ってみるのも楽しみのひとつです。
春〜夏に釣れる魚
キス、ベラ、メゴチ、ハゼ、チャリコ(マダイの幼魚)、フグ、カワハギ、チヌ、キビレ、グチ(イシモチ)など。
秋〜冬に釣れる魚
秋口のまだ水温の高い時期は上記の春〜夏と同様の魚を釣ることが出来ます。水温が本格的に下がる冬場になるとカレイやアイナメ、クロソイなどの冬の魚が混じります。
海底が砂底の場所で主に釣れる魚
キス、カレイ、メゴチ、マゴチ、ヒラメなど。
海底が岩礁帯の場所で主に釣れる魚
ガシラ(カサゴ)、ベラ、アコウ(キジハタ)、アイナメ、チヌ、クロソイ、サンバソウ(イシダイの幼魚)など。
岩礁帯は魚の隠れ場所が多く魚影は濃いですが、根掛かりが多いので仕掛けやオモリの予備がたくさん必要になります。
⑶ちょい投げ釣りのポイント
出典:釣具のポイント
堤防&波止
ちょい投げのポイントとしては堤防や波止が最適です。足場もよく足元から比較的水深があります。
波止の先端付近は潮通しも良く、思わぬ大物が釣れることもあります。注意したいのは、堤防や波止の足元は捨て石が入れられてることが多いので、あまり足元まで仕掛けを引きずってくると根掛かりすることがあります。
砂浜
砂浜はご存知のように手前のほうは水深が浅くなっているので、ちょい投げよりは本格的な投げ釣りでの遠投が有利になります。但し、朝夕のマヅメ時は別で早朝や夕方には波打ち際のかけ上がり付近に魚が集まることが多いので、朝夕はちょい投げも有望です。
地磯
地磯からのちょい投げは、海底には岩や海藻が多数ある筈なので、根掛かりが多くどうしてもオモリや仕掛けなどのロスが増えるのであまりおすすめは出来ません。ただ、砂底に比べると魚影が濃く、種類も豊富なので、色々な魚が釣れます。
少し慣れてきたらチャレンジしてみてください。
必要なタックルを揃えよう
ちょい投げ釣りは低コストなのも魅力のひとつなので、あまり高価なタックルは必要ありません。他の釣りにも流用できるような物を揃えれば、長く使えることになりおすすめです。
⑴ロッド
ロッドは3メートルまでの物が使い勝手が良いでしょう。ちょい投げ用の振り出しの投げ竿がおすすめですが、ルアー用のシーバスロッドやエギングロッドで代用すると後々ルアーフィッシングを始める際にも使えるので、選択肢に入れても良いでしょう。
ちょい投げ竿のおすすめはこちら。
少し奮発してルアーフィッシングとちょい投げを兼用したい方はこちら。
まずはロッドとリールのお得なセットがいいなという方はこちら。
⑵リール
リールはスピニングリールの2500番〜3000番クラスの物が使い勝手が良いでしょう。初めは初心者用の道糸が予め巻かれている物が良いでしょう。
ロッドと同じく、ルアーフィッシングと併用しようと考えるなら少し高価になりますがルアーフィッシング用に作られた性能の良い物を選びましょう。
ちょい投げにおすすめの道糸付きリールはこちら。
ちょい投げもルアーフィッシングも両方楽しみたいならこちらがおすすめ。
⑶天秤(オモリ)
天秤(オモリ)はロッドとのバランスにもよりますが、6号〜12号くらいまでのものが良いでしょう。天秤はL字型と直線型があります。
L字型は投げる時に仕掛けと天秤が絡みにくいのが長所です。
直線型はアタリが分かりやすく、L字型に比べると根掛かりが少ないのが長所です。
L字型天秤のおすすめはこちら。
直線型天秤のおすすめはこちら。
天秤と仕掛けがセットになったものもあります。
⑷仕掛け
竿が短いので、ちょい投げの時の仕掛けも本格的な投げ釣り用と比べると短めの仕掛けが扱いやすいでしょう。
全長1メートルくらいまでの2本針仕掛けがおすすめです。
針の号数はキス狙いなら6号〜8号、カレイや根魚などを狙うなら8号〜10号くらいが良いでしょう。
また、根掛かりの多い場所では1本針仕掛けにした方が根掛かりを軽減できます。
キス狙いならこちらがおすすめ。
⑸その他の小物
リールに巻く道糸はナイロンの3号〜4号が使いやすいでしょう。
おすすめの道糸はこちら。
仕掛けを投入したまま置き竿にしていてもアタリを鈴の音で知らせてくれる便利なグッズもあります。
こちらがおすすめ
ちょい投げ釣りのテクニックを紹介!
出典:釣具のポイント
ちょい投げは難しいテクニックは必要ありません。仕掛けを投げることが出来れば、誰でも楽しむことが出来ます。
⑴仕掛けの投入
竿先からタラシ(竿先から天秤までの距離)を30センチほどとります。右利きの方は竿尻を左手、右手の中指と薬指の間にリールの足を挟むようにロッドを握ります。
右手の人差し指でリールから出ている道糸を竿と一緒に押さえます。道糸を押さえたら、リールのベールを起こしてフリーの状態にします。
左手を胸の前、右手を右肩の横の位置で構えます。
右手を押し出しながら、同時に左手を左腰に向けて引きます。
竿先が頭上を過ぎた辺りで右手の人差し指で押さえている道糸をフリーにして仕掛けを投入します。
⑵引き釣りと置き竿
引き釣り
投入してオモリが着水したら、フリーにしていたリールのベールを戻します。
5秒〜6秒でリールのハンドルが1回転するくらいのスピードでゆっくりと仕掛けを引きづります。
魚がエサを食うと竿を持っている手元にブルブルッとか、コツコツとかいった感じの振動がきます。
これがアタリです。アタリがあれば竿を立ててリールを巻いて釣れた魚を取り込みます。
置き竿
引き釣りで全然アタリがなく少し疲れてきたり、引き釣りをすると根掛かりが多いような場所では置き竿で攻めます。
仕掛けを投入したら、道糸を張った状態にして、竿を竿立てや無ければ岸壁に置いて待ちます。
しばらく待ってもアタリが無ければ、リールを巻いて仕掛けの位置を移動させて再び道糸を張って待ちます。
根掛かりの多い場所では仕掛け移動の際はズルズルと海底を仕掛けを引きづると根掛かりするので、大きく竿をあおってオモリを一度海底から浮かせて、仕掛けを移動します。
アタリは竿先がブルブルと震えたり、グイッと引き込まれたりします。軽く合わせてリールを巻いて取り込みます。
置き竿の際のおすすめの竿立てはこちら。
⑶エサの選択
ちょい投げに使うエサは虫エサが良いでしょう。アオイソメかイシゴカイを通し刺しで針の長さいっぱいか、1センチくらい垂らすくらいの長さに刺して、残りはハサミでカットします。
頭をカットした残りの部分は別の針に刺して使いましょう。
釣った魚を美味しく食べよう
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投げ釣りで釣れる魚は基本的に美味しい魚が多いので、クーラーボックスで冷やして鮮度を保った状態で持ち帰りましょう。
⑴天ぷら
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キス、ハゼ、メゴチなどは背開きにして背骨を取り除いて天ぷらにすると最高です。
天つゆでも良いですが、揚げたての天ぷらは塩で食べるのが最高です。
⑵煮物
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ガシラ(カサゴ)、ベラ、アコウ、カワハギなどの磯の魚は煮付けが美味しいです。
カレイ、アイナメなど冬の魚も煮付けるのがおすすめです。
⑶塩焼き
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塩焼きはどんな魚でも出来ますが、焼くと身が縮むので、あまり小型の魚を焼くと食べるところがなくなります。
中型の魚が釣れたら軽く塩をして塩焼きがおすすめです。
ちょい投げ釣りは釣りの基本!
ちょい投げ釣りは投げる、巻くという釣りの基本動作を習得出来るので、今後他の釣りのジャンルにステップアップしていくにも有効です。
何より投げる楽しさと釣る楽しさの両方を満喫でき、うまくいけば美味しいオカズもゲット出来ます。
是非、家族でちょい投げ釣りをして楽しい休日をお過ごしください。
それでは、Enjoy your fishing life !