
「ミドスト」、ミッドストローリングの略称。
ピンテールワームやシャッドテールワームなどを比較的軽量なジグヘッドを使用して、シェイクしながら中層を泳がせるテクニックです。
水中でラインスラックを上手くコントロールすることで、ジグヘッドリグが左右に倒れロールアクションを発生させます。
そのロールアクションはハードプラグよりもナチュラルで、他のルアーには出しずらい波動を生み出します。
冬や春などの低水温期にサーチベイトとして活躍する他、ワカサギなどを偏食するベイトフィッシュライクなバスに対して通年通して効果的な食わせのテクニックです。
ミドストに使用されるジグヘッドは各メーカーから多く発売されており様々なものが存在します。
その中からおすすめのジグヘッドを紹介していきます。
目次
オススメジグヘッド5選
まずはオススメのジグヘッドです。
KEITECH モノガードラウンドジグヘッド
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非常にバランスのよく取れたジグヘッドで、見た目以上にスナッグレス性能が高いです。
それでいてノーガードのようなイージーフッキングも可能としています。
シンカー部は高比重樹脂タングステンが使用されており、鉛と同重量でもよりコンパクトに仕上がっています。
フック部はフックサイズごとに異なったベントが使用され細部までバランスがとられています。
Jackson エグジグワッキーヘッド
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スモールラバージグの定番「エグジグ」のジグヘッドバージョンです。
スナッグレス性能 フッキング性能 フック強度等こちらもバランスの非常にいいジグヘッドになります。
ワッキーリグをメインに作られているのでワームキーパーがありません。
細身のワームや針の刺す位置などによってはワームキーパーの分ワームが膨らんでしまうことがあります。
そういったときによりナチュラルにセッティングが可能です。
また55°に設定されたラインアイはカバーにスタックしたさいに、すり抜けて来てくれます。
JBTOP50の青木大介プロのミドスト使用時はエグジグワッキーヘッドをワームの少し上に刺して使用しています。
RYUGI ヴェスパ
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ガードなしのミドストジグヘッドでは決定版ともいえるジグヘッドです。
シンカー部はタングステンを使用、フックの抜群の貫通力とラインアイが横付けが特長です。
ヨコアイはラインの結び目の位置が変わりづらくアクションが安定します。
このヨコアイがミドストにおいてラインの結び目を高い位置で維持することでき、きれいなロールアクションを生み出してくれます。
またワームキーパーもワーム装着時に目立たないよう小さく設計されているのでワームを選ばず使用できます。
DAIWA バザーズジグヘッドSS ガード付き
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ラウンドタイプとワッキータイプがラインナップ。
それぞれラインアイの位置とフック形状が異なり用途によってセレクトできます。
2本のガードが特長的です。
ラウンドタイプにはワーム装着時に目立ちにくいワームキーパーが採用されています。
シンカー部はタングステンが使用されており、ガード付きジグヘッドのスタンダードと言えるでしょう。
HAYABUSA FPJタイプラウンド
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世界の並木敏成プロモデルのジグヘッドです。
しっかりとしたワームキーパーは比重の重たいワームでもしっかり固定できます。
それでいてショートシャンクを採用されておりワームアクションに自由度を与えています。
オススメワーム5選
ジグヘッドに続いておすすめのワームを厳選して紹介していきます。
IMAKATSU ニードルシャッド フラッシュニードルシャッド
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ニードルシャッドは3インチ 3.5インチ 4インチのラインナップ。
フラッシュニードルシャッドは3.5インチ 4インチのラインナップ。
ハリのあるボディー素材が存在感と針持の良さを生み出し、扁平ボディが歯切れのいいロールアクションを生み出します。
フラッシュニードルシャッドは2枚のフラッシュプレートでアピール力とリアクション要素の高いフラッシングを生み出してくれます。
OSP マイラーミノー
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2.5インチと3.5インチのラインナップ。
見た目、アクション、フラッシング、どれをとっても極めてナチュラルでリアルです。
気難しいセレクティブなバスにさえ口を使わせます。
食わせの切り札です。
OSP HPシャッドテール
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2.5インチ 3.1インチ 3.6インチ 4.2インチのラインナップ。
豊富なサイズラインナップで用途やフィールドごとに細かくセレクト可能です。
小型シャッドテール系ワームですが、テールの水押しと振動は非常にパワフルです。
ミドスト使用時にはロールアクションに加えてそのテールアクションで強くアピールします。
また水中姿勢のバランスは抜群によく、同サイズのシャッドテールワームの中では頭一つ抜けた印象です。
OSP ドライブスティック
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3インチ 3.5インチ 4.5インチ 6インチのラインナップ
ミドストで使用するスティックベイトの中では比較的水押しが強く、波動によりアピールできます。
ミドストでは3インチ 3.5インチの使用が主になります。
DSTYLE フーラ
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2.5インチと3インチのラインナップ。
リーチ系のミドスト?と思うかもしれないが、ロールに合わせてヒラヒラと平を打つテールはバイトを誘います。
ミドストでの使用では、基本的にヒラヒラを縦にして使用します。
水深別ウェイトセレクト
使いたいジグヘッドとワームは決まりましたか?
次はジグヘッドのウェイトの選び方を紹介していきます。
基本的にはレンジごとにレンジキープのしやすいウェイトをセレクトしていくのがマストです。
レンジごとにウェイトを分けると以下のようになります。
■表層~1m 1/32oz(約0.9g)
■1~2m 3/64oz(約1.3g)
■2m~ 1/16oz(約1.8g)
それよりも重たいウェイトだと、ロールアクションが出しずらくなる為あまり使用しません。
なのでもっとディープなエリアではウェイトを重たくするよりも、ワームを比重の高いものセレクトしたりアクションのつけ方で調整したりします。場合によってはダウンショットリグを代用することもあります。
またどのレンジでもワームの形状や比重、アクションのつけ方(ラインスラッグの出し具合)、風や流れの有無によってレンジキープしやすいウェイトは変わってきます。
上記ウェイトを基準にルアーが浮いてしまう場合は一つ重ためのウェイトを、ルアーが沈んでしまう場合は一つ軽いウェイトをセレクトしましょう。
それに加えてアクションでの微調整を行います。
その都度調整できるように、
1/32oz
3/64oz
1/16oz
の3種類のウェイトは用意しておくといいでしょう。
ワームの使い分け ワーム別、サイズ別ウェイトセレクト
続いておすすめワーム5選で紹介したワームの使い分けとウェイトセレクトについて紹介していきます。
ニードルシャッド フラッシュニードルシャッド マイラーミノー
使い時はバスがベイトフィッシュに依存している時です。
ルアーサイズはベイトフィッシュの大きさに合わせてセレクトするといいでしょう。
ニードルシャッド
ナチュラルにアピールしたい時に使用します。
バスがベイトフィッシュに依存していると考えられる状況で、悩んだらまずはニードルシャッドを使用します。
3インチでは水深別ウェイトセレクトを基準に、3.5~4インチでは一つ重ためを基準にセレクトするといいでしょう。
フラッシュニードルシャッド
水質に濁りが入っていたりより広範囲にアピールしたい時にセレクトします。
ですがフラッシュニードルシャッドはリアクション要素も持つ為、クリアウォーターでも出番があります。
3.5~4インチ、両サイズともに水深別ウェイトセレクトより一つ重ためを基準にセレクトするといでしょう。
マイラーミノー
よりナチュラルによりリアルアピールしたい時に使用します。
ニードルシャッドとの使い分けは、マイラーミノーは特にベイトフィッシュへの依存度が高い場合の使用がおすすめです。
2.5では水深別ウェイトセレクトを基準に、3.5は一つ重ためを基準にセレクトするといいでしょう。
HPシャッドテール ドライブスティック
使い時は、水に濁りの入っているエリアです。
両者とも比較的強い水押しでアピールできるためバスの側線に働きかけます。
HPシャッドテール
2.5インチ、3.1インチ、3.6インチをアピール度でセレクトします。
テールの水押しでよりゆっくりと泳がせることが可能です。
HPシャッドテールは2.5インチと3.1インチでは水深別ウェイトセレクトを基準に、3.6インチは水深別ウェイトセレクトより一つ重たいウェイトをセレクトします。
ドライブスティック
基本は3インチの使用、よりアピール力を持たせたい場合は3.5インチをセレクトします。
またドライブスティックは高比重のため深場の攻略にも向いています。
ドライブスティックは3インチでは水深別ウェイトセレクトを基準に、3.5インチでは一つ重たいウェイトを基準にセレクトするといいでしょう。
フーラ
通常のミドストアクションでバスがスレてしまっている時に使用すると効果的です。
サイトフィッシングで使用すると突然反応がよくなったりと、バスの反応の差がよく見てとれます。
ウェイトは水深別ウェイトセレクトを基準にセレクトしましょう。
ミドストワーム サイズ別ウェイトセレクトのまとめ
2.5~3インチクラスは水深別ウェイトセレクトを基準に、3.5~4インチクラスは一つ重ためをセレクトするといいでしょう。
ミドスト専用プラグ!?
ミドストに特化したプラグ
「TIEMCO グリマー」です。
ワームには出せない、プラグだからこそ出せる水押しとフラッシングは高い集魚力を発揮してくれます。
またトリプルフックによるフッキング性能はワームではフッキングしきれなかったバスのフッキングを可能としています。
ラインナップは、70mmのグリマー7 60mmのグリマー6 (ともにシンキングタイプ)とサーフェイスレンジ攻略に70mmのグリマー7ライト(スローシンキング)です。
ミドストの名手、山岡計文プロのプロデュースルアーですので、自分のミドストレパートリーに入れておきたいですね。
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ミドストを使いこなしてベイトフィッシュライクなバスを喰わせよう!
低水温期やバスがベイトフィッシュに依存している状況やフィールドでは、ミドストテクニックは必要不可欠です。
その独特な波動から、ミドストでなければ釣れない!なんて状況もあります。
是非この機会にミドスト「ミッドストローリング」をマスターしてみてください。
新しい武器になること間違いなしです!