平成30年2月、すべての小型船舶乗船者にライフジャケットの着用が義務化されました。

遊漁船で釣りに行く場合、ライフジャケット持参が当たり前になったのです。

そこで、ここでは「どんなライフジャケットを買えば良いのか」を紹介します。

桜マーク付きライフジャケットとは?


出典:国土交通省

桜マーク付きライフジャケットは、文字通り桜マークがライフジャケットに印字されているモノの事を刺します。

小型船舶安全規則第五十三条に詳細が掲載されていますので、主な項目を挙げます。

①7.5 kgの鉄片を淡水中で24時間以上支えることができること。

※1歳以上~12歳未満の小児用のものは、下記の重さになります。

・体重が40 kg未満の小児用のものは5 kg

・体重が15 kg未満の小児用のものは4 kg

②水中で、顔面を水面上になるように作られたものであること。

③笛がひもで取り付けられていること。

 

そして、膨脹式の場合、以下の機能も必要になります。

  • 索を引くことなどの方法により、膨脹するものであること。
  • 着用した状態で、口で充気できる給気口が取り付けられていること。
  • 充てん装置は、適当に保護されていること。

 

また、呼気併用式の場合、以下の機能が必要になります。

  • 気室に充気しない状態で6 kgの鉄片を淡水中で24時間以上支えることができること。
  • 着用した状態で、口で充気できる給気口が取り付けられていること。

ライフジャケットが国土交通省の基準に適合していることの確認には、「型式承認」、「予備検査」、「船舶検査」の3通りの方法があります。が、ほとんどの場合、「型式承認」で確認されています。

型式承認

まず、ライフジャケットの製造ラインで、プロトタイプの型式承認試験を行います。

次に、製品の設計、性能、工作精度等が十分であり、かつ事業者に製造能力があることを確認します。

承認以後、ライフジャケットは、型式承認を受けた規格どおりに製造されていることを確認する簡単な検査(検定)により、基準に適合していることを確認し続けます。

予備検査

ライフジャケットを船舶に備え付ける前に、製品の基準適合性を確認するため検査する方法です。

造船所等で予備検査が実施された場合、船舶検査時に製品の検査が省略されます。

船舶検査

「型式承認」や「予備検査」を受検していないライフジャケットに関して、船舶検査の際、ライフジャケット基準適合性の検査をする方法です。

個別に基準適合性試験を行うため、膨大な時間が必要になります。

「桜マークの有無」は何が違うの?

ライフジャケットが国土交通省の基準に適合した場合、桜マークが付与されます。

例えば、遊漁船の船頭さんが、お客さんが持参したライフジャケットが基準に適合しているか判断する場合、ライフジャケットの機能等を確認するには手間がかかります。

だから、桜マークの有無で判断します。桜マークが無いと遊漁船には乗れません。

一般には、遊漁船に備え付けられているライフジャケットの着用を船頭さんから命じられます。

着用義務化はいつから始まった?

ライフジャケットに関する規則は、『船舶職員及び小型船舶操縦者法施行規則第137条の規定に係る取扱いの一部変更について(平成30年4月19日・国海安第9号・国海技第10号)』で変更になりました。

この規則の公布日、施行日は下記の通りです。

公布:平成29年2月1日

施行:平成30年2月1日、違反点の付与は平成34年2月1日から開始

桜マーク付きを着用しないと違反となり罰則も

桜マーク付きのライフジャケットを着用しないと、小型船舶の操縦者が法令違反となります。

遊漁船の場合、船頭さんが法令違反となるため、船頭さんは、適切にお客さんにライフジャケットを着用させなければなりません。

ライフジャケットを着用しなかったり、桜マークが無いライフジャケットを着用しようとしたりすると、船頭さんから注意され、適切な着用を命じられるのです。

罰則となる事例

小型船舶の操縦者が、当局(主に海上保安庁)から、ライフジャケットが適切に着用されていない旨を指摘されると、操縦免許で減点になります。

原点方式は車の免許と同様で、減点の度合いにより、1~6か月間の免停になります。

遊漁船の場合は操業停止になるので、船頭さんだけでなく、他のお客さんにも迷惑がかかるわけです。

違反点数が取られるのは平成34年から

免許の違反点数が取られるのは平成34年からになりますが、平成34年までに当局による啓蒙活動が行われます。

現在、ライフジャケットの着用を義務付けている船宿さんもあります。

自分のライフジャケットは大丈夫?桜マークの確認方法を紹介


出典:つり具・TEN

桜マークはどこを見れば確認できる?

桜マークは、型式承認番号、ライフジャケットのタイプ、製造年月日、製造番号、素材、洗濯時の注意などと共にライフジャケットのどこかに表示されています。

桜マーク品より高性能のライフジャケットであっても、桜マークが無いと、性能を証明することが出来ないので、このマークが付いていないと駄目なのです。

桜マーク無しの場合は陸っぱりで有効活用しよう!

CE基準(欧州安全基準)しか満たしていないものや、法律施行前に作られたライフジャケットは磯釣りや堤防釣りなどの陸っぱりや手漕ぎボートなど、小型船舶免許を必要としない釣りで有効活用しましょう。

桜マークが無いからと処分する必要はありません。

タイプ別(A・D・F・G)の違いを知っておこう

○タイプA ・・・ 全水域。全ての小型船舶で使用できます。

○タイプD ・・・ 沿岸区域、沿岸小型船舶区域、平水区域

平水区域、2時間限定沿海区域や沿岸区域を航行区域とする小型船舶(旅客船を除く。)、水上オートバイで使用できます。

○タイプF ・・・ 沿岸区域、沿岸小型船舶区域、平水区域

平水区域、2時間限定沿海区域や沿岸区域を航行区域とし、かつ、一定の諸条件*に適する小型船舶(旅客船を除く)、水上オートバイ等で使用できます。

○タイプG ・・・ 平水区域

小型船舶用浮力補助具です。これは、平水区域を航行区域とし、かつ、一定の諸条件*に適する小型船舶(旅 客船を除く。)、水上オートバイ等で使用できます。

*諸条件

  • 船内に十分な浮力体があり沈まない構造があること。
  • 操船者が落水時にエンジンが自動停止するもの。
  • 音響信号器具(笛、ホーン等)を装備していること。

 

平水区域とは、湖・川・港湾および特定の水域のことです。

また、子供用のライフジャケットにも桜マークはありますが、これを大人が来ていた場合は、処罰の対象となります。

 

子供用として、以下のような構造のライフジャケットが推奨されています。

  • 固型式ライフジャケット ・・・ 泳ぎが得意でなくても浮く安心感が高いです。
  • 目立つ色(黄色・オレンジなど) ・・・ 水辺のどこにいるか発見しやすいです。
  • 股下ベルトがついているもの ・・・ 落水した衝撃で脱げる心配がありません。
  • ホイッスルがついているもの ・・・ 暗いところでも、どこにいるかわかります。
  • えり首に持ち手がついているもの ・・・ 持ち手をつかんで、引っ張り上げやすい。

 

買うならどれ?桜マーク付きおすすめライフジャケット5選!

釣りに使用するのなら全水域で使用することができるタイプA一択です。

他のタイプは、沿岸部のみ、水上バイク用、湖・池用ですので、せっかく購入しても使用水域が限られています。

ここでは、タイプAのおすすめライフジャケットを紹介していきます。

Takashina/高階救命器具株式会社 ブルーストーム

ブルーストームは海での防災グッズ専門メーカーなので、ブランドによる値段のつり上げがありません。

また、交換アイテムが充実しているところがお薦めポイントです。

ライフジャケット専門メーカーで、釣り用の商品なので、それなりにお洒落です。

また、海水浴などで使用するかわいい子供用もたくさん販売しています。

 

興亜化工株式会社

マリンレジャー専門メーカーからも販売されています。しっかりしたメーカーなので、交換アイテムが充実、ブランドによる値段つり上げなしです。

 

ダイワ(Daiwa)

 

シマノ(SHIMANO)

 

 

ダイワとシマノには、根強いファンがいます。

「釣り具メーカーではないと安心できない」、「ロッドやリールとおそろいのメーカーではないと気が済まない」。

そんなあなたには釣り具メーカーの商品がお薦めです。

 

代表的な2社を紹介しましたが、ガマカツやバリバス、ゴウキ、アリゲーターからも桜マーク付きライフジャケット【タイプA】は販売されています。

ゴウキ、アリゲーターは、お値段も一流です。

日本救命器具

 

 

「作業用!?」と思われるかもしれません。

実は、1~4までは膨張タイプで、暑い時期に着用する商品です。

 

冬はライフジャケットは防寒アイテムにもなります。

また、膨張タイプが故障した時の予備品が欲しい人、「お洒落より釣果」という人、低価格で押さえたい人にはあえて背抜き型のしっかりしたメーカー品をお薦めします。

冬は防寒着の上から着ることを前提としているのでサイズに注意しましょう。

まとめ

法改正により小型船舶で釣りをする場合は、桜マーク入りのライフジャケット着用が義務付けられました。

ライフジャケットをしないと船頭さんが罰せられてしまうのです。

スキューバダイビングや水上バイクなどのマリンスポーツも同様です。

 

釣りの場合、どれを購入すればよいのか、困ってしまうわけです。

オールマイティに使用するなら「タイプA」としっかり覚えておきましょう。

 

ライフジャケットは手漕ぎボートの場合には着用義務はありません。

免許自体、存在しないからです。

ですが、多くの人が危険な経験をしていることもあり、ライフジャケットを自主的に着用しています。

 

将来は、手漕ぎボートも規制の対象になるかもしれませんね。

ライフジャケットを正しく着用し、安全で楽しいフィッシングライフを続けていきたいですね。

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