
春を迎えると各河川では渓流釣りの解禁が始まり、海では水温も上昇し魚達の活性も上がってきます。
そんなフィールドで活躍するのがウェーダー。
川や海辺に立ち込んでのウェーディングは、見ていてもカッコイイものです。
そんなあなたにピッタリのウェーダーを探してみましょう。
ウェーダーであなたの釣りの世界は広がる
あなたは釣りをしている時、あともう少し遠くまで仕掛けを運べれば、釣れたかもしれないのに。
膝まで水に入って移動すれば、一級ポイントまで行けるのに。
と思ったことはありませんか?
あるいはウェーダーを履いて、立ち込んで釣りをしている人は頻繁にヒットしているのに、陸っぱりからの自分にはアタリがなく、悔しい思いをした事はありませんか。
少しばかりの出費は必要ですが、思い切って手に入れてみましょう。
陸っぱりからでは届かなかったポイントを攻めることができ、ヒットした後の魚とのやり取りも有利になります。
ウェーダーであなたの釣りの世界は、きっと広がります。
ウェーダーは種類も豊富!形状や素材を知っておこう!
まずはウェーダーの形状についてですが、大きく分けて3種類に大別されます。
それぞれの名称や特徴について説明していきます。
ウェーダーの形状について
ヒップウェーダー
出典:楽天
ひとつめはヒップウェーダーです。
これは足の付け根までの丈のウェーダーです。
膝下くらいまでの浅い所での釣りや、ちょっと水の中を移動する程度の時に使用します。
利点としては履き脱ぎが片足ずつなので、気軽なところと、歩きやすいところです。
ウエストハイウェーダー
出典:楽天
ふたつめはウエストハイウェーダーです。
これは腰上までの丈のもので、合羽のズボンに長靴がくっついたような感じです。
膝上くらいの所まで立ち込めるので、ヒップウェーダーに比べると、いくらか行動範囲は広がります。利点としては、後に紹介するチェストハイウェーダーに比べると、若干蒸れにくいです。
チェストハイウェーダー
出典:楽天
最後3つめが今回の本命、チェストハイウェーダーです。
ウェーダーというと一般的にはこのタイプのことを指します。
これは胸の所まで丈があるので、腰の深さまで立ち込んでの釣りが可能です。
海や川では水面が波や流れなどで常に上下しているので、胸ところまであるチェストハイタイプが1番安心感があります。
特に潮位の変化がある海辺からの釣りでは、チェストハイタイプが力を発揮します。
ブーツタイプとストッキングタイプ
ブーツフットウェーダー
出典:楽天
ウェーダー本体と足元のブーツが一体になったものです。
これ一本購入すればウェーディングができます。
ストッキングウェーダー
出典:楽天
足元がネオプレーンになっているものです。
別にウェーディングシューズを購入する必要があります。
ネオプレーンは防水になっているので、靴の中の足元は濡れません。
ウェーダーに使用されてる素材も様々
ウェーダーとはそもそも足元を濡らさない為のものです。
当然使用する素材には撥水性や防水性が求められます。
その素材も様々あり、それぞれで特性や価格などが違います。
現在はナイロンやPVCなどの非透湿素材とゴアテックスやエントラントなどの透湿素材、ネオプレーンの3種類が主に使われています。
ナイロン(非透湿素材)
撥水加工をしたナイロン素材は、傘や雨具などにも多く使用されています。
(利点)
素材が比較的丈夫。
価格が安価なものが多い。
履き脱ぎがしやすい。
素材の加工のバリエーションが豊富。
(欠点)
透湿性がないので蒸れる。
長期間使用すると耐水性が劣る。
ゴアテックス(透湿素材)
ゴアテックスは米国のW.L.ゴア&アソシエーツが開発した素材です。
ナイロンなどの撥水性のある生地に、ゴア社の特殊なフィルムを貼り付けた素材です。
(利点)
素材が比較的丈夫。
透湿性が優れてるので蒸れない。
履き脱ぎがしやすい。
ゴアテックスを履いてるという満足感がある。
(欠点)
価格が高い。
他にも、エントラント(東レ)やレインマックス(ダイワ)などが透湿素材を販売してますが、性能的にはゴアテックスには及びません。
ネオプレーン(非透湿素材)
出典:楽天
米国のデュポン社が開発した合成ゴムです。
ウェーダー以外ではウエットスーツによく使われています。
(利点)
厚さが3〜4ミリあり保温性がある。
ゴムなので伸縮性に優れ動きやすい。
素材の中に気泡があるので浮力がある。
身体にフィットして見た目がカッコイイ。
(欠点)
保温性がある反面、夏場は熱い。
透湿性がないので蒸れる。
履き脱ぎが大変
安い商品と高い商品は何が違う?
やはりゴアテックスなどの高額品は、蒸れないので長時間使用していても快適です。
また、高い商品は動きやすいように立体裁断をされているものなどもあります。
ただ、安い商品も使い物にならないということはありません。
価格が高級品の半分から5分の1で購入できるので、取り敢えずの1本と考えれば、ありだと思います。
靴底のタイプもさまざま
ラジアルソール
出典:Amazon
長靴と同じようなゴム底です。
海苔が付いた岩などでは滑りやすいですが、サーフ(砂浜)などでは、靴底の砂が落としやすいので重宝します。
フェルトソール
出典:Amazon
厚手のフェルト(布地)の靴底で使用範囲は広いです。
濡れた石などでのグリップ力は優れていますが、過信は禁物です。
砂浜で使用するとフェルトの中に、砂が入り込むので、後の掃除が大変です。
フェルトスパイクソール
出典:Amazon
フェルトソールの中にピンが打ち込まれたものです。
フェルトソールの良さとスパイクソールの良さを兼ね備えています。
現在はこのタイプが主流になっています。
スパイクソール
出典:Amazon
ラジアルソールの中にピンが打ち込まれたもので、岩場でのグリップ力は優れています。
磯釣り用と考えていいでしょう。
あなたにピッタリな選び方を紹介!
ひと通りのウェーダーの知識がついたところで、ここからはシーン別のウェーダーの選び方を紹介します。
シーン別ウェーダーの選び方
河口部や砂浜からの釣り
河口部や砂浜からの釣りはラジアル底がおススメです。ポイントを探しながら広範囲を歩くので、機動力に優れたウェーダーが重宝します。
おすすめはこちら。
とにかく安いのはこちら。
野池や湖からの釣り
野池や湖などからのバス釣りなどは、そんなに広範囲の移動も少ないので、ナイロンタイプでも遜色なく使えます。靴底もフェルト、ラジアルなどあまりこだわる必要はありません。
おすすめはこちら。デザインも良いです。
こちらも使用範囲広いです。
地磯からの釣り
地磯からのヒラスズキや青物狙いは、濡れた岩場や海苔の付いた岩場を移動するので、透湿性素材でフェルトスパイクかスパイク底のウェーダーが良いでしょう。
注意としては、地磯ではウェーディングはしません。
あくまで次のポイントまでの移動用として、ウェーダーを着用します。
カットピンフェルト底で歩きやすい。
デザイン、機能性申し分なし。
渓流からの釣り
渓流からの釣りは、山道や河原を上流に向かって移動しながらの釣りなので、歩きやすいストッキングウェーダーがおすすめです。
こちらもおすすめ。
ストッキングウェーダーにはウェーディングシューズも必要です。
おすすめはこちら。
人気のウェーダーメーカー
ダイワ
ダイワは日本最大の釣具メーカーで、圧倒的な釣具のアイテム数を誇ります。
ウェーダーは高品質のものが多いですが、価格設定は高めです。
シマノ
シマノは自転車パーツは世界一のシェアで、釣具でも日本を代表するメーカーです。
ダイワ同様、高品質で価格設定も高めですが、商品のクォリティは高いです。
プロックス
プロックスは釣具総合メーカーで、コストパフォーマンスに優れた商品を多数提供しています。
ウェーディング入門者や、ウェーダーを消耗品と割り切るなら、おすすめメーカーです。
阪神素地
阪神素地はウェーダーやウェットスーツなど、マリン用品の専用メーカーで、ウェーダーは高品質の高級品から、低価格の業務用まで幅広い品揃えです。
エクセル
エクセルは釣具製造卸し商社で、ブランド力は低いですが、安くて良い商品が揃っています。
入門用には適しています。
安全快適にウェーディングを楽しむために
ウェーディングはあなたの釣りの世界を広げる反面、水の中に入るというリスクもあります。
うまくリスクを回避して安全快適に楽しみましょう。
ウェーディングベストを着用しよう
膝丈や腰くらいの水深のところでも、思わぬ大波や、転倒などで溺れることも考えられます。
ウェーディングベストは、もしもの時のライフジャケットとしてだけでなく、釣具の収納機能も兼ね備えたものです。
必ず着用しましょう。
収納力に優れ、デザインもカッコイイです。
ダイワで、お手頃価格のものもあります。
足元に注意!歩き方にもコツがある!
- まずは足元をよく確認して歩きましょう。
- 河口や砂浜などからのウェーディングでは、毒針を持ったエイなどを踏んでしまわないように、なるべく擦り足で歩幅を小さくとりましょう。
- 渓流の中〜上流部では、石の上などを歩く時は、石がグラついていないかを確認してから、体重を乗せるようにしましょう。
夜釣りの際は必ず反射板やヘッドライトを着用
出典:楽天
夜釣りでのウェーディングは初めての場所では避けましょう。
なるべく数人で釣行し、出来ればその釣り場に精通した人と同行するようにしましょう。
また、ヘッドライトや反射板などをウエアに装着し、他のアングラーに自分の位置を分かるようにしましょう。
夜釣りや夜間の移動で活躍するのはこちら
まとめ
ウェーディングはあなたの釣りの世界を広げ、釣りの楽しさを倍増する反面、陸っぱりからの釣りよりも危険を孕んでいます。
高い物でなくてもいいので、必要な装備を揃え、計画的に釣行しましょう。
慣れるまでは無理せず、ベテランの人に同行して、安全を心がけましょう。
それでは、Enjoy your fishig life!