
太刀魚はベストシーズンになると堤防や港の中などから狙うことが出来る人気のあるターゲットですよね。
群れでいることの多い太刀魚は、一本釣れると入れ食いになることもあり、初心者の方や子供でも楽しむことが出来ますが、時期によってはドラゴンと呼ばれる大型の太刀魚を誰でも狙うことが出来ます。
そこで今回は、そんなドラゴン級の太刀魚を狙えるシーズンやおすすめの釣り方、そして仕掛けまで詳しくご紹介していきたいと思います。
目次
ベストシーズンは夏から秋にかけてだが大型は冬
太刀魚のベストシーズンは地域によって多少の誤差はありますが、夏から秋(8~10月)にかけてが堤防や港の中から狙うことの出来るシーズンとなります。
暖かい時期はエサとなるイワシやアジなどの小魚を狙って浅瀬に上がってくるので、そこを狙った釣り方になります。
自分の住んでいる地域がシーズンインしたかどうかは、釣具店などの釣果情報などを参考に、暑くなってきたと感じだした頃から寒くなってきたと感じる季節までと覚えておくといいでしょう。
ベストシーズンは8~10月ですが、大型の太刀魚を狙うことが出来るのは11月~12月になります。
夏から秋にかけては指2本から3本、その中に指4本程度のサイズが混ざりますが、寒くなるにつれ数が釣れなくなってきます。
釣れなくなってくるころから、釣った太刀魚の尾がかじられていたり、半分になっていたり、時には頭しか上がってこないこともあります。
これは大型の太刀魚によって捕食されているためで、これが大型の太刀魚が入ってきている証拠でもあります。
夏から秋にかけては数釣り、冬の初期は大型の太刀魚を狙うことが出来ると覚えておくといいでしょう。
特徴を知ることが釣果につながる
出典:シマノ
太刀魚を釣るためにはその特徴に合わせた釣り方が重要になり、大型の太刀魚を狙うのであればしっかりと把握しておくことが重要です。
そこでここでは、太刀魚の特徴についてご紹介していきたいと思います。
太刀魚は肉食魚
太刀魚は肉食性の魚で主に接岸してきているイワシや、アジなど小魚を好んで捕食しているためエサやルアーで狙うことが出来ます。
エサはキビナゴやイワシ、サバやサンマの切り身など何でも狙うことが出来て、ルアーに関しても太刀魚専用のものが各メーカーから多く販売されており、狙うための選択肢は多いです。
夜行性
太刀魚は夜行性であり、日中は釣れないことはないですが釣果が期待できません。
そのため太刀魚を狙いたいのであれば、夕マズメと呼ばれる暗くなり始めたころから、朝のマズメの時間帯までが釣れる可能性が高い時間帯になります。
日があるうちはルアーにもよく反応しますが、大型の太刀魚は夜間の方が釣れる可能性が高く、特にエサに良く反応してくれます。
光に反応する
太刀魚に限らずですが多くの夜行性の魚はよく光に反応するため、これを利用した釣り方が有効になります。
エサ釣りの場合はエサの近くにケミホタルを付けたり、ルアーであればグロー系の物やルアーの中にケミホタルをセットするものが多く販売されています。
泳ぐことが苦手
太刀魚は泳ぎが他の魚種と比べて苦手だと言われていて、ルアーなどで狙う時は青物などを狙う時のいわゆるシャカシャカ巻きよりも、ゆっくり目のピッチでしっかりと見せるアクションで誘う方が効果的です。
ルアーの引き方は、キャストした後に一回底を取って糸ふけを取り、ロッドでルアーをシャクるのではなく、引くイメージでルアーを引き糸ふけを取ります。
糸ふけを取っている時にルアーがフォールして食わせの間を演出してくれます。
捕食は待ち伏せ型
太刀魚はベイトを追いかけて捕食するタイプの魚ではなく、待ち伏せて捕食するタイプの魚になります。
一定のレンジに群れで待ち構えて上を通る小魚を捕食するため、エサで狙うにしてもルアーで狙うにしても、狙うレンジが重要になります。
釣れない時は少しずつレンジを変化させて狙うといいでしょう。
太刀魚釣りで使用する仕掛けは?
出典:シマノ
ここでは、大型の太刀魚を狙うための仕掛けについて、おすすめ順にご紹介していきたいと思います。
ウキ釣り
エサで太刀魚を狙う時の最も一般的な釣り方で、ウキまでセットになっているものが販売されているので、簡単に始めることが出来ます。
大型の太刀魚を狙うのに適した釣り方で、ウキでエサを一定のレンジで潮に乗せて広範囲を探ることが出来て、待ち構えている大型の太刀魚に効果的にアピールしてくれる釣り方になります。
太刀魚テンヤ
テンヤはジグヘッドの様なものに直接エサを取り付けて、キャストしてルアー釣りのように少しゆっくり目のアクションをつけたりしながら太刀魚を誘います。
テンヤと聞くと船のイメージが強いかも知れませんが、キャストでも十分に使用することが出来るので、ウキ釣りの次におすすめの釣り方になります。
ワインド
ワインドとはジグヘッドにワームを取り付けたルアーの一種で、ロッドでワームをシャクりダートさせてリアクションバイトを誘う方法です。
ワームの中にホタルを差し込むことが出来るのでアピール力は高く、堤防から太刀魚を狙う仕掛けの定番になっています。
メタルジグ
メタルジグを使用するときはマズメの時間帯がおすすめで、ケミホタルをセット出来るものもあり活性が高くなっているときは反応がいいことが多いです。
早い動きは大型の太刀魚がついてこれないので、ゆっくりとしたアクションで誘いましょう。
あまり大型の太刀魚には向かないメタルジグですが、ベイトが岸から離れた場所にいたりすると他の仕掛けでは届かないことがあるので、持っておくと安心です。
エサとルアーの二刀流がおすすめ
少しでも釣れる確率を上げるためにはエサ釣りと、ルアー釣りどちらの釣り方にも対応できるようにしておくことが必要になります。
大型の太刀魚を狙うための理想としては、ウキ釣りをメインに夕マズメの時間帯はワインドやケミホタルがセット出来るメタルジグをキャストしながらウキ釣りでも狙います。
夜間は太刀魚テンヤとウキ釣りで狙い、朝マズメはまたルアーをキャストするといったような時間帯に合わせた釣り方が釣れる確率は高くなるので、どちらの釣りでも出来るように、タックルは最低でも二本は用意しておきましょう。
タックルの基準
基本的にはライトショアジギング用のタックルがあれば、エサ釣りからルアー釣りまで代用して使うことが出来るので、ショアジギングで堤防から太刀魚を狙うためのタックルの基準の紹介と合わせて、コスト面に優れたおすすめのタックルも紹介していきたいと思います。
ロッド
堤防から太刀魚を狙うためのロッドの基準は長さが7~9f前後、硬さがML程度、扱えるジグの重さが20~40g程度のショアジギングロッドがおすすめです。
この基準であればウキ釣りやテンヤ釣り、そしてワインドまで幅広く対応してくれるのでオールラウンドに活躍してくれます。
シマノ フリーゲーム S86ML-4
シーバス、タチウオ、アオリイカといったソルトショアゲームや、ちょい投げやサビキ釣り、ウキ釣りまでオールマイティーにこなす万能ロッドです。
ダイワ ワインド X 86MH
基本性能を満たしたタチウオやサゴシのワインド釣法の入門ロッドで、軽いものまで扱えるので、ウキ釣りからルアーまで使用することが出来ます。
メジャークラフト ソルパラ SPX-902SSJ
操作性に優れ初心者から上級者まで扱いやすく、多くの釣り方に対応してくれるので、コストパフォーマンスが高い一本です。
リール
基本的にはどの釣り方もキャストすることが必要になるので、リールはスピニングリールでシマノなら3000番台~、ダイワなら2500~3000番台の物を選ぶと良いでしょう。
太刀魚釣りで使うリールは特にこだわる必要はなく、シーバス用やエギング用のリールを代用することが出来るので、持っている方は新しく買いそろえる必要はありません。
ダイワ 15 レブロス 3500
堤防や磯でのエサ釣りから、ルアーフィッシングまで幅広く活躍する小型汎用スピニングリールで、コストもかなり低く抑えられるおすすめの一台。
ダイワ 16 クレスト 3000
飛距離が伸びるスプール構造で、遠投性能が高く耐久性にも優れていてハイパフォーマンスモデル です。
コスト面からみてもかなり優秀な一台。
シマノ 17 サハラ 4000XG
巻き心地が良く実用ドラグ力が6㎏と、不意に大型の太刀魚が来ても安心してやり取り出来る能力があり、上記したおすすめのリールと比べると、若干コストはかかりますがそれだけのスペックを備えています。
ライン
基本的にはショアジギングで使用するPEラインを巻いておけば問題なく、太さはPEラインの1号前後のものが最適で、あまり太くしすぎてしまうと軽い仕掛けを投げるときに抵抗が大きくなり、飛距離が出なくなってしまうので大型の太刀魚を狙う場合でも、なるべく細いラインの方が好ましいです。
長さとしては、200mほど巻いておくことで全ての釣り方に対応することが出来ます。
メジャークラフト 弾丸ブレイド 8本編み マルチカラー 200M/1.2号
10mごとに色をチェンジしておおよその水深感覚を把握できるジギングモデル。
コストも二千円台とおすすめです。
DUEL ハードコアX8 200m 1.2号
強くてしなやかな安定した強度が魅力のPEラインで、多くのキャスティングゲームで使用することが出来て、コストも二千円台と先に紹介したラインと同じく優秀です。
ラインブレイクを防ぐためのワイヤーリーダー
太刀魚釣りで必須ともいえるアイテムがワイヤーリーダーです。
PEラインを使用した釣りでは必ずリーダー結束しますが、歯の鋭い太刀魚は簡単にリーダーを切ってしまい役に立たず、特に大型の太刀魚になると口も大きく、歯がリーダーに接触する確率は高くなります。
そんな時に活躍してくれるのがワイヤーリーダーで、ナイロンやフロロで結束されている先端にワイヤー性のリーダーを更に取り付けることで、切られることを防いでくれます。
しかし、デメリットととしてルアー釣りなどでは食いの反応が悪くなってしまうことがあります。
仕掛けを揃えて堤防からドラゴンを狙おう
太刀魚は仕掛けとタックルさえ揃えれば誰でも簡単に釣ることが出来る上に、時期によっては大型のドラゴンと呼ばれる太刀魚まで釣ることが出来ます。
ドラゴンサイズの太刀魚になると引きの強さもかなり強く、ライトタックルで狙うことの多い太刀魚釣りでは、かなり楽しめることは間違いありません。
仕掛けを揃えて堤防から、ドラゴン級の太刀魚を狙ってみましょう。