
サーフからのヒラメゲームは始めるためのハードルも低く、誰でも簡単に狙えることから、ルアーフィッシングゲームの中で人気が高く、ヒラメをサーフで釣ってみたいと考えている方は多いのではないでしょうか。
サーフからヒラメを釣るためには、狙うためのポイントをしっかりと把握しておくことが重要なポイントになります。
ポイントさえ把握しておけばサーフから座布団と言われるような大型のヒラメを釣り上げることも夢ではありません。
そこで今回は、サーフからヒラメを狙う時に意識してほしい6つのポイントと合わせて、釣果につながる情報をご紹介していきたいと思います。
目次
サーフからヒラメを狙うのは難しいのか
ヒラメは青物のようなベイトを追いかけて泳ぎ回る回遊性の魚ではなく、ベイトを待ち伏せて捕食するタイプの魚で、狙うためのポイントを絞っておかないと釣れる確率は低くなってしまい、広いサーフでヒラメを釣り上げることは難しいでしょう。
そのため、ヒラメが居つく場所をピンポイントで攻めていけるだけの知識が必要になります。
ポイントの絞り方さえ知っていれば、広いサーフを無駄に歩き回るようなことをせずに効率よくヒラメを狙うことが出来るので、サーフからヒラメを狙う時は、ポイントの絞り方や釣り方をしっかりと把握してから挑みましょう。
釣るために意識して欲しい6つのポイント
出典:シマノ
サーフから狙うヒラメゲームでは、釣るために意識して欲しいポイントがいくつかあり、知っておくことで釣果につなげられる可能性が高くなります。
そこでここでは、ヒラメゲームで意識して欲しいことを6つご紹介していきたいと思います。
①狙える時期
サーフからヒラメを狙える時期ですが、食いの良し悪しやヒラメのサイズなどに違いはありますが、基本的には年間を通して狙うことが出来ます。
春先から夏にかけては産卵のため、浅瀬に上がってきている良型のサイズを狙うことが出来て、夏場は小さめのサイズが多くなる傾向がありますが、活性は高く釣果が望める時期になります。
秋はヒラメのベストシーズンと言われており、数も期待できますが大型のヒラメも期待できるので、初心者の方がサーフからのヒラメゲームを始めるのであれば適した季節となります。
気温が低くなり海水温が下がる冬場は、ヒラメの活性も低くなり釣りにくい時期になりますが、最近では海水温の上昇により全く釣れない時期ではなくなりつつあります。
砂地の多い河口付近では温かい生活排水が流れ込むことにより、冬場でも釣れることがあります。
②狙える時間帯
どの釣りにでも言えることですが基本は朝マズメ、夕マズメ、そして時合が重要な時間帯で、日が落ちてくるとベイトが接岸してくるのですが、ヒラメはこの瞬間を狙い待ち構えて捕食します。
また、朝明るくなってくると接岸していたベイトが沖に向かって出ていくのですが、この時間帯もヒラメの活性が高くなる時間帯で釣果が期待できます。
釣りでは時合(潮止まり前後)と呼ばれる時間帯がありますが、ヒラメを狙う時でも重要なポイントで時合の時間帯は活性が高くなり、釣果も出やすいです。
ヒラメをサーフから狙う時は、朝夕のマズメの時間帯と時合が重なる時間帯が、一番熱い時間帯だと言えるでしょう。
③離岸流を見極める
ヒラメをサーフから狙う方は、離岸流をしっかりと見極めてキャストしていく必要があるのですが、いざサーフに立つとどこに離岸流があるのか分からず無駄なキャストが多くなりがちです。
広いサーフで離岸流を見つけられないと無駄な移動も多くなり、キャスト回数も減ってマズメの時間帯や時合を逃してしまいます。
そのような無駄な時間を減らすためにもサーフに降りる前に、離岸流の位置を把握しておくことが重要になるので、高い位置からサーフを見下ろして、どこに離岸流が出来ているかを確認しておきましょう。
④遠投とルアーの重量
サーフからヒラメを狙う時に重要になる離岸流は、沖に向かって100m以上も流れているため、出来るだけ遠くにキャストして広範囲を探ることが必要になります。
しかし、サーフは向かい風であることが多く軽い重量のジグでは風に戻されてしまい、手前の方しか探ることが出来ません。
向かい風に負けずに遠投できるように、ある程度の重量のあるジグが必要になるので、60g程度までの重さのルアーをいくつか揃えておくと安心です。
⑤活性に合わせたレンジを攻める
ヒラメは底を中心に生活している魚ですが、活性が高い時などは底から1m程の位置にあるルアーにも良く反応して食い上げてきますが、活性が低い時などは同じレンジを攻めても全く反応しません。
そのため活性が低い時は底をズル引きするぐらいのレンジにルアーを通して、リアクションバイトを狙うような釣り方も必要になるので、活性に合わせたレンジを攻めるようにしましょう。
⑥ランディング
サーフからのランディングは他の釣りとは違い、打ち寄せる波の影響や引き波の影響を受けてしまうことが多く、バラシてしまったりラインブレイクさせてしまったりと、せっかくヒラメをかけたのに上げることができないことがあります。
また、離岸流を中心に狙っているのでかかった時には、沖に出る流れの中であることが多いため先ずは離岸流の中からヒラメを引き出してやり取りをしやすくします。
その後、岸まで寄せたら寄せる波に合わせてヒラメを引き上げますが、上げる際にはラインを手に持ち、砂の上を滑らせるように引き上げましょう。
同じポイントに居つく
出典:シマノ
ヒラメを狙うことの出来る離岸流は、ある程度出る位置が決まっているので、ヒラメが居つく位置も同じくある程度決まってきます。
そのため、一匹釣れたポイントはヒラメにとって居心地のいい場所であり、他の個体にとってもいいポイントになるので、何かを目印にして釣れた場所を覚えておくといいでしょう。
サーフでヒラメを狙っていると、周りの釣り人が何も出ていないポイントに投げて釣り上げる方がいますが、これも過去に釣れたポイントを狙ってキャストしていることが多いです。
また、海が穏やかな時などは潮の流れも弱く、ハッキリと離岸流が出ないことがありますが、過去に出ていた位置を覚えておくと、離岸流が分かりづらい時でも狙うことが出来るので、ポイントと合わせて覚えておきましょう。
ポイントを押さえれば座布団サイズも
釣れる時期や時間帯、離岸流などのポイントを押さえておけば、サーフから座布団と言われるような大型のヒラメを釣り上げることも可能です。
座布団サイズと言われるヒラメのサイズは、明確な線引きはありませんがが多くの釣り人の基準となっているサイズが70㎝以上のヒラメになります。
そんな大型のヒラメをサーフから釣ることの出来る可能性があるのですから、魅力は大きいですよね。
タックル選びも重要
出典:シマノ
サーフからヒラメを狙う場合は使用するタックルも重要なポイントになります。
ここでは、サーフからヒラメを狙うためのタックルの選び方についてご紹介していきたいと思います。
ロッドの選び方
ロッドを選ぶ際に重要になるのは遠投性能に優れ、離岸流の中からヒラメを引っ張り出せるだけのパワーがあるものが求められます。
長さは10~11f、硬さがM~MH、扱えるジグの重量が20~60g程度の物で、ヒラメ専用のロッドが各メーカーから販売されているので、その中から選ぶといいでしょう。
また、シーバスロッドの代用も可能です。
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リールの選び方
基本的にはショアジギング用のリールを使用します。
番手はシマノなら4000番台~、ダイワなら3000番台~を選び、波しぶきを浴びることの多いサーフでの使用を考え、ある程度の耐久性があるものを選ぶといいでしょう。
ラインはPEラインの1号~1.5号を200m以上巻いておきましょう。
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ルアーの選び方
ヒラメを狙うためのルアーは、メタルジグ、ワーム、ミノーなど、ヒラメ専用のものが販売されているのでその中から選ぶといいでしょう。
専用のルアーであればヒラメの特徴に合わせたアクションで誘ってくれたり、ヒラメがバイトしやすいレンジを攻めてくれるのでおすすめです。
また、ルアーを購入する際にはカラーをいくつか揃えておくことで、釣果も上がりやすくなるので出来るだけ多くのカラーを持っておきましょう。
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サーフで釣りをする時に注意してほしいこと
出典:シマノ
ここでは、サーフで釣りをする時に注意してほしいことについて、いくつかご紹介していきたいと思います。
波を注視する
サーフで釣りをする時に気を付けてほしいことは第一に波です。
一見穏やかな波に見えても、うねりが入ってきている時などは何秒かの周期で高い波が来ることがあるので、あまり深い所まで入っていかないように注意しましょう。
引き波の怖さ
ヒラメが狙える離岸流は沖に出る潮の流れなので、波打ち際に立っていると足元の砂がえぐられ転倒しやすく、その時に波が来てしまうと、そのまま引き波と一緒に沖に引きずられてしまう可能性が高いので、十分注意しておきましょう。
サーフで釣りをする時は必ずフローティングベストを着用するようにしましょう。
毒針を持つエイ
エイが毒針を持っていることはご存知だと思いますが、実際にサーフで海中にいるエイを見つけることは困難で、踏みつけて初めて気づくことが多く、鋭い毒針はウェーダーを履いていても簡単に突き通ってきてしまうので注意が必要です。
サーフの中を移動するときは、なるべくすり足で歩くようにしてエイを踏みつけてしまわないように歩きましょう。
目指せ夢の大座布団
出典:シマノ
岸から釣り上げられたヒラメの最大サイズは107cmとなっていますが、このサイズは座布団サイズの上のサイズにあたる大座布団と呼ばれています。
一般的には90㎝以上のサイズをそう呼びますが、そんな大型のヒラメが実際に釣り上げられている記録が残っているので、狙い続けている限りは釣れる可能性があるのです。
大座布団サイズはサーフからヒラメを狙う方たちの憧れであり、夢であると言っても過言ではありません。
そんな大座布団サイズのヒラメをサーフから狙ってみましょう!