
タープの中での焚き火
キャンプを楽しむ上で焚き火は欠かせません。
調理をしたり、お湯を沸かしたり、焚き火を囲んで仲間との会話を楽しんだり。
雨が降ってきてしまって、タープの下で焚き火をすると燃え移らないか不安で
「せっかくの焚き火が楽しめない!!」
なんて経験ありますよね。
そこで、今回は難燃性の高いタープをご紹介と使用上の注意点をまとめます。
これで安心して焚き火を楽しんでいただきたいです。
難燃性タープの特徴
言葉の通り、難燃性とは「燃えにくい」性質を持っています。
しかし、ここでのポイントは「全く燃えない」という訳ではないことです。
焚き火の火の粉がタープに飛んでしまっても、広範囲に燃え広がらず焼けてしまうことを防いでくれます。
万が一、火の粉がタープに着いてしまっても、慌てずに対処すれば大惨事になることはありません。
難燃性タープには
・耐火性に優れている材料から作られているもの
・生地に難燃加工されているもの
このような形で分けられます。
しかし、防火加工とは違いますので火に気を付けながら焚き火をする、という事には変わりません。
より安全に楽しむためのタープということでご紹介していきます。
3.難燃性タープの素材の特徴
難燃性タープの素材には
①コットン生地
②T/Cポリコットン生地(ポリエステルとコットンの混紡生地)
③難燃性ポリエステルタフタ生地
この3種類があります。
①コットン生地
化繊に比べ、火の粉に強い丈夫な素材です。
燃えにくい素材ですが、難燃加工がされていない物もあるので注意が必要です。
丈夫な為、重量感があるところがデメリットです。
水が染み込むと、繊維が膨張するのでボタボタと雨漏りする心配もありません。
防カビ加工されているものもありますが、格納時にはしっかりと乾かしましょう。
カビが発生してしまうと生地を傷めてしまうので、せっかくのタープがボロボロになってしまいます。
長時間の豪雨ですと、多少の漏れはありますが、水が流れやすいように張ってあげれば問題ありません。
遮光性が高く、炎天下でも涼しく快適な日陰をつくってくれます。
何よりも、コットン生地の温かい風合いが魅力の一つでもあります。
②T/Cポリコットン生地(ポリエステルとコットンの混紡生地)
ポリエステルとコットンの混紡生地なので、それぞれの特徴を兼ね備えています。
ポリエステルの軽量感、耐水性。
コットンの難燃性、遮光性。
物によっては専用の難燃シートを使用しなければ焚き火ができない場合や、ロースタイルではなく、高さを出して張らなければならない場合があります。
完全な焚き火用ではない場合があるので、天井に難燃シート(焚き火シート)を使用すれば焚き火ができます。
③難燃性ポリエステルタフタ生地
「CPAI-84」という米国の難燃性基準があります。
◎燃焼距離…点火すると、着火点からの距離は255㎜までに消えること。
◎燃焼時間…点火すると4秒以内に消えること。
この基準を満たしているのが「難燃性ポリエステルタフタ」
という生地です。
ポリエステルなのに、火の粉が付着しても燃え上がる心配がありません。
更に、有害紫外線を約90%もカットし、断熱効果もある優れものです。
ナイロン生地よりも耐候性のい高い生地でもあります。
商品紹介
・UNIFLAME REVOタープL
【サイズ】
収納時:約69×18×18(高さ)cm
【素材】
■幕体
ポリエステルタフタ150D
耐水圧1800mm以上
UV-CUTコーティング
PUコート+テフロン撥水処理
■ポール
スチール
(φ28.6mm×240cm×2本、φ19mm×180cm×2本)
【重量】
約6.1kg
(幕体:約2.2kg、ポール:約3.9kg)
【付属品】
張縄・ペグ(スチール8本)・ハンマー・ペグケース・ポールケース・収納ケース
【ほか記載事項】
MADE IN CHINA
開放感追求型タープです。
大自然を感じながら、タープの下で焚き火も楽しめます。
設営しやすい設計になっているので初心者にも安心!!
紹介している商品はLサイズ(4~6人用)ですが、他にもサイズがあるので、大人数でも少人数でも楽しめます。
焚き火をするには、十分な高さを出して張りましょう。
・ LOGOS タープ Tarp グランベーシック BIGオクタゴン-AG
【総重量】
( 約 ) 5.5kg
【サイズ】
( 約 ) 555×500×230cm
■収納サイズ:( 約 ) 66×18×18cm
【素材】
■ポール
スチール直径28mm
■フライシート難燃性150Dポリエステルオックスフォード 耐水圧2000mm UV-CUT加工
極太(直径28mm)ポール採用し高さ調整もできます。
テント生地は難燃性に優れているだけではなく、耐久性にも優れている
「ポリエステルオックスフォード」といわれるタテ糸とヨコ糸を2本ずつ引き揃えて平織りされた丈夫な素材を使用しています。
もちろん、雨の日でも安心の耐水性も兼ね備えています。
耐風性・居住性に優れ、様々なレイアウトを楽しむことができる八角形タープです。
「CPAI-84」米国難燃性基準を満たしているので、万が一火の粉が着いてしまっても安心です。
・ロゴス neos ドームFITヘキサタープ
【総重量】
4.0kg
【サイズ】
440×430×230cm
■格納サイズ
67×13×16cm
【素材】
■フレーム
スチール
■シート
難燃性ポリエステルタフタ 耐水圧2000mm UV-CUT加工
ロゴスの難燃性ポリエステルタフタ生地タープは、デザインの種類が豊富!!
ロゴスの楓マークが好き!!なんて方も多いですよね。
デザインに負けじと、機能性も抜群な六角形タープです。
この商品も「CPAI-84」米国難燃性基準を満たしているので、万が一火の粉が着いてしまっても安心です。
・tent-Mark DESIGNS レボ タープ 【L】 コットン
■素材
コットン100%(表面撥水加工)
■サイズ
520×550cm
■重量
(約)6.3kg
(本体 4,830g、ケース&ペグ 1,380g)
■付属品張り綱(11m×2本/4.5m×4本)
ペグ
収納袋原産国ベトナム
コットン100%使用の生地なので温かみのある風合いです。
遮光性があるので日よけにも最適!!
デメリットとして、コットンなので重量感があります。
コットン生地は難燃性に優れていますが、防火加工はされていません。
焚き火をする際は、しっかり高さを出して張り、直接生地に火が当たらないようにして下さい。
・NORDISK/ノルディスク Kari 12 タープ
■サイズ
300×400 cm
■収納サイズ
94×30cm
■質量
7.5 kg
■素材コットン35%、ポリエステル65%
■付属品
スチール製ポール×2本
スチール製Vペグ×10本
木やランドローバーなどに簡単に吊り下げられます。
一般のナイロン製よりは耐火性はありますが、防火加工ではありません。
タープ下で焚き火をしたい場合、十分に注意が必要です。
5.使用上の5つの注意点
①難燃性であっても、火の取り扱いには十分に気を付ける事。
火が直接当たってしまうと燃えてしまう恐れがあります。
いくら難燃性といっても、ものすごい火力で焚き火をしてしまえば、危険です。火力の調整もしっかり行いましょう。
火の粉くらいであれば問題ありません。
②タープを張る際は、しっかり天井の高さが出るように気を付ける事。
しっかり素材の特徴を抑えていれば、安心安全にタープの下で焚き火が楽しめます。
火力を抑えたからといっても、低く張ってしまえば意味がありません。
焚き火を天井の距離をとってあげることも重要です。
③ポリコットン生地タープを使用する場合は、専用難燃シートを天井に使用しましょう。
「焚き火OK」と記載されていても、中には難燃シート使用時に限る場合があります。
どうしても不安なときは、天井に難燃シートをかけてあげればさらに安心です。
④難燃性加工や生地は使い方によっては、劣化してしまいます。
経年劣化はどうしても起こってしまうものです。
水滴や汚れを付着したままですと、そこから生地を傷めてしまい、劣化の原因になります。
より効果を持続させたり、長年使っていくためには、しっかり水滴や汚れを落としてから格納することが大切です。
⑤いつでも火が消せるように消化用品、消化水の準備をお忘れなく!!
焚き火の基本!!火の取り扱いには十分に注意して、上手に楽しみましょう。
6.まとめ
難燃性タープの様々な特徴をご紹介してきましてが、使用上の注意点を踏まえて正しい使い方をしたうえで、快適なキャンプを楽しみましょう。
コットンタープであれば、主張し過ぎない温かい雰囲気。
難燃性ポリエステルタフタ生地なら、柄やデザインも豊富です。
難燃加工ではなく、防火加工の方が良いのでは?
と、思うかもしれませんが、残念ながら防火加工のタープは発売されていないのです…
ですので、あなたのキャンプスタイルに合った焚き火タープを探してみてはいかがでしょうか。
そして、安心安全にキャンプを楽しみましょう!!