
初めて船での釣りを予定している方は、どんな釣行になるのか想像し期待に胸を躍らせているのではないでしょうか。
遊漁船から行う釣りにはエサ釣りやジギング、そしてキャスティングゲームなど多くの釣り種があり、それぞれ使用する道具や仕掛けも違うため、準備しなければならないものは多いですよね。
釣り具に関しては船長に聞くことで、必要なタックルの基準や仕掛けなど教えてもらうことが出来ますが、船釣りではその他にも必要になるアイテムがあり、それらをそろえておくことで船での釣行の時間を快適に過ごすことが出来るでしょう。
そこで今回は、船釣りをするにあたってあると便利なおすすめアイテムの紹介と、初心者に多い船酔についてご紹介していきたいと思います。
目次
先ずはライフジャケットをそろえよう!
出典:国土交通省
ライフジャケットは船釣りをする上で、必ず着用しなければならないことが国土交通省によって定められているため、着用の義務があります。
国土交通省の基準を満たしたライフジャケットには、桜マークと言われる認証がついており、タイプによって使用可能な船舶が決められているため用途に合わせた購入の仕方が必要になります。
遊漁船で使用するのであれば、すべての小型船舶で使えるAタイプのライフジャケットが必要になるので、購入する時にタイプが分からない時は、販売店の店員さんに聞いて確認してから購入しましょう。
また、基準を満たした証である桜マークの付いたライフジャケットは高価なことが多く、初心者の方は購入に抵抗がある方も少なくないでしょう。
そんな時は、乗船する遊漁船の船長に相談すると必ず貸してくれるので、購入に抵抗がある方は先ず船長に相談してみましょう。
船釣りに合わせた準備をしよう!
船での釣りは陸からの釣りとは全く違い、それに合わせた準備や装備が必要になります。
陸からの釣りでは、自分の好きな場所に好きな時間に行き、好きな時間に帰ることが出来ますが、基本乗り合わせで出船することの多い船での釣りではそうはいきません。
例えば、カッパを用意していない時に急に天候が悪くなって雨が降り出し、ずぶ濡れになったとしても時間が来るまでは港に帰ることはできず、濡れたまま釣りをしなければなりません。
夏場であれば濡れたとしても大したことはありませんが、冬場であれば大変な事になってしまうでしょう。
また、船釣りでは陸からの釣りにはない船酔いという大きな問題があり、こちらに対してもしっかりとした対策が必要になります。
一度船酔いしてしまうと中々改善されない上、どんなに辛くても時間が来るまでは帰ることが出来ず、一日中辛い思いをしなければならなくなるでしょう。
そのようなことにならないためにも準備と対策をしっかりと行い、船釣りに臨みましょう。
船釣りで必要になる6つのアイテムをそろえよう!
ここでは、船釣りを快適に過ごすためのアイテムについて、ご紹介していきたいと思います。
酔い止め薬
船釣りをする上で、一番の敵であるともいえる船酔いを予防するための薬は必ず服用し、乗船する際にも忘れずに船に持ち込みましょう。
特に初めて船に乗る方は、船酔いしない自信があっても初めての経験ではどうなるか分からず、酔ってしまった時は船釣りを全く楽しむことはできないでしょう。
そのため、しっかりと酔い止めの薬を服用し船酔い対策をしておきましょう。
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サングラス
船釣においてサングラスは持っていきたいアイテムの一つで、直接の日差しを避けるのはもちろんですが、陸からの釣りと違い水面までの距離が近い船釣りでは、どちらかと言うと海面に反射した太陽の光から目を守ってくれます。
選ぶときは海面の乱反射光を取り除いてくれる偏光サングラスがおすすめです。
帽子
船の上では影が出来る場所がなく、直接太陽を浴びてしまうことになり、夏場などは熱中症になってしまう危険性があるので、帽子をかぶって釣りを楽しみましょう。
また、帽子をかぶっていることで直接太陽の光が目に当たりにくいので目も疲れにくいです。
日焼け対策の服装
船釣りでは腕や足などが日焼けしないような服装が望ましいです。
特にエサ釣りなどでは、釣りをする体制が変わらず太陽の光が当たる箇所が同じになってしまい、日焼けをしない服装をしていないと、ひどい日焼けをしてしまいます。
船釣りの時には素肌が出ない格好で釣りを楽しみましょう。
カッパ・防水防寒着
カッパや防水防寒機能のある服も船釣りでは必須アイテムになります。
船釣りでは濡れてしまおうが、寒かろうが自分の都合で帰港することができないため、天候や気候に合わせることが出来るように、しっかりと準備をしておきましょう。
夏場に使用するカッパはホームセンターなどで購入出来るもので問題ないですが、寒い時期に使用する防水防寒着については、しっかりとした性能がある製品を選びましょう。
靴
船釣りで使用するための靴には、濡れている船上で滑らないグリップ力と、濡れても問題ない素材で出来ているものが必要になります。
素材は塩水の影響を受けないゴム製のものがおすすめで、グリップ力に優れたシューズを選び、夏場と冬場で履き分けて使えるように二種類あると便利です。
初心者はなぜ船酔いする人が多いのか?
船釣りを始めた方の多くが経験する船酔いは、ある程度の慣れが影響すると言われていて、漁師さんの話で船に乗り始めたばかりのころは、よく酔ったが今は慣れたと言う話を良く聞きます。
しかし、初心者の方で酔いがひどい方などは、慣れる前にこれが原因で船釣りをあきらめてしまう方も多く、しっかりとした対応が必要になります。
ですが、実は乗り物酔いに関しては完全に解明されてはおらず、平衡感覚に関係するものだけではなく心理的なものが関係していると言われ、「酔いそうだな」、「酔うかもしれない」と思うだけでも酔いやすくなるとも言われています。
船釣りをする際には体調をしっかりと整え、絶対に酔わないと思い込むことも必要になるのではないでしょうか。
船酔いしないための4つの対策と、緩和するための4つの方法
ここでは、船酔いをしないための対策や、船酔いをしてしまった時の緩和するための方法について、ご紹介していきたいと思います。
船酔い対策
先ずは船酔いを予防するための方法からご紹介します。
睡眠をしっかりとる
睡眠不足は船酔いの原因の一つになります。
前日は楽しみでついつい夜更かしをしてしまいがちですが、船酔いをしないためにもしっかりと睡眠を取って体調を整えて釣りに行きましょう。
食事を済ませておく
空腹状態だと酔いやすくなると言われているので、食事は乗船する前にしっかりと取っておきましょう。
空腹でも満腹でも酔いやすくなる原因になると言われているので、腹八分を基準に食事を済ませておきましょう。
酔い止めの薬を服用しておく
酔い止めには薬の服用が一番で、乗船の三十分前に飲んでおくことが効果的な服用方法だと言われています。
また、酔い止め薬は気分が悪くなってから服用しても効果があるものが販売されているので、乗船する際には必ず持ち込んでおきましょう。
船酔いが心配な方は前日の就寝前に服用し、当日乗船三十分前にまた服用すると良く効く、という話がアングラーの中であるので試してみるといいでしょう。
釣座も重要になる
船酔いをしないためには釣りをする場所(釣座)も重要になり、一番揺れるのは船の前方で次に船の後部、そして一番揺れないのは船の中心部になります。
釣座には番号が割り当てられていて、クジやジャンケンなどで決められることが多いですが、事前に船長に相談しておけば酔いにくい席を確保してくれることもあるので、一度聞いてみましょう。
酔ってしまった時は?
ここでは、酔ってしまった時の対処方法について紹介したいと思います。
体を締め付けている衣服を緩め横になる
酔ってしまった時は、体を締め付けている衣服を緩め横になり、しばらく睡眠を取るとだいぶ楽になります。
酔い止めの薬を飲むための時間が経過しているのであれば、酔い止めの薬を服用して少し仮眠を取るようにしましょう。
遠くの景色を見る
下を向いてエサを付け替えたり、仕掛けを変えている時に気分が悪くなることが多いので、そんな時は遠くの景色を見るようにしましょう。
遠くを見るときは動かないものを基準にするといいので、陸地が見えているのであれば山や磯場の岩などを見て酔いを改善させましょう。
ツボを押す
乗り物酔いに良く効くツボを刺激することも、船酔いを緩和するための一つの方法なので、気分が悪くなってしまったらツボを刺激してみましょう。
手の内側にある内関(ないかん)と呼ばれる手首の付け根から三センチほど離れた場所にあるツボが、簡単に押すことが出来るので、気分が悪くなった時は試してみるといいでしょう。
冷たいものを口に含む
冷たい氷などを口に含むことで、自律神経のバランスを整える効果があると言われています。
そのため、気分が悪くなってしまったら氷を口に含み、ゆっくりと舐めるようにして溶かして口の中を冷やしましょう。
冷たさによる爽快感で気持ちの悪さも軽減されるでしょう。
準備を万全にして船釣りを楽しもう!
船釣りは陸からの釣りとは全く違いタックルはもちろんのこと、釣り場に持っていくアイテムも大きく変わります。
その上船酔い対策までしなければならず、自分の都合で釣りの時間も決めることができないため、面倒に感じてしまうことも多いかも知れません。
しかし、陸からは狙うことが出来ないサイズの魚や、魚種などを狙うことが出来るのが船釣りの大きな魅力でもあります。
準備を万全にしてそんな船釣を楽しみましょう。