
バスプロはバスフィッシング好きな人の憧れの存在であり、憧れの職業です。
バスプロを目指すアングラーの方も少なくないのではないでしょうか。
しかしバスプロへの道のりは決して楽なものでは無く、活躍を維持し続けるのは大変な事だと思います。
そんなバスプロについて調べてみたので、紹介していきます。
バスプロとは?
バスプロと言ってもどうなればプロなのでしょうか?
バスフィッシング・プロフェッショナルは、日本国内でJBやWBS等の団体に所属しトーナメントの高額賞金、スポンサーからの契約料、本やビデオの出版、釣具(ルアーやロッド(竿))のプロデュース等で生計をたてている人々を指す。略称はバスプロ。
出典:Wikipedia
Wikipediaでは上記の様に記されています。
それによるとバスプロとは基本的に釣り関係での収入のみで生計を立てているトーナメントプロの事を指しています。
メディアのみで活躍しているメディアプロや、ガイドのみで活動しているプロガイドの方達は正確に言うとバスプロではない事になります。
しかしながらバスプロには資格がある訳ではありません。
どのプロアングラーでもバスフィッシングに携わるプロフェッショナルである事には変わりないので、バスプロと言っても良いのではないかと私は思います。
バスプロになるには
出典:釣りビジョン
バスプロになるためにはプロトーナメントへの参加やスポンサー契約が必要となってきます。
またトーナメントプロを目指す為の専門学校も存在しているので紹介していきます。
トーナメント参加
バスプロの第一条件としてプロトーナメントへの参加が必須になります。
プロトーナメントで最もメジャーな団体は「JB」でしょう。
JBへのプロ登録をするにはまず、プロ登録の意思を大会委員長に伝えた上でNBCチャップターのいずれかのシリーズに1年間全試合に出場しなければなりません。
その後各チャップターの大会委員長と面接し合否がでます。
合格後、翌年よりJB戦への登録権利が獲得できます。
また霞ヶ浦を中心に活動している団体「WBS」への登録は、登録資格の条件を満たしエントリーフィーを支払えばプロ登録完了です。
スポンサー契約
トーナメント参加に次いで、スポンサー契約もバスプロへの第一歩です。
契約金の他に、そのメーカーの釣り具などの援助も得られる可能性が高いです。
スポンサーと契約するためには、トーナメントで好成績を残す必要があります。
その他にSNSやブログ等をきっかけに契約に至ったり、フィールドテスターなどを募集しているメーカーもあるのでそれがきっかけになる事もあるでしょう。
また直接メーカーに自分を売り込むのも一つの方法です。
専門学校
バスプロになる為の専門学校が存在するのをご存知でしょうか?
「総合学園 ヒューマンアカデミー フィッシングカレッジ」です。
現在富士川口校、大阪校、福岡校の3つの校舎があります。
トーナメントプロ専攻をはじめとする様々な釣りに関わる専攻が用意されています。
JB・NBCの会長でもある山下茂会長が学園長ともあり、JB・NBCの全面バックアップが受けられます。
特別講師として様々なトッププロの方達から学べる夢の様な学校です。
卒業生としては国内最強トーナメンターの異名を持つ、DSTYLE代表 青木大介プロをはじめ多くのトップトーナメンターが名を連ねます。
記憶に新しい2018年TOP50AOYの早野剛史プロや、2018年TOP50年間2位 2018年ジャパンスーパーバスクラシック優勝の藤田京弥プロも卒業生です。
バスプロの年収
バスプロの年収について紹介していきます。
バスプロの年収は大体250万円~1000万円ほどと言われています。
しかし年収はトーナメントでの成績やその他の仕事内容で大きく変わり、第一線で活躍しているトッププロの方たちではそれを大きく上回ると予想されます。
特に自らのブランドや、会社を立ち上げ活躍し続けているプロの方たちの年収は計り知れないです。
ですが一方でバスフィッシングブームが去ってしまった現在では、トーナメント賞金だけでは生活が困難であると言われている事も紛れもない事実です。
バスプロの収入源
バスプロの収入について調べてみました。
賞金
バスプロの収入源としてまず思い浮かべるのがトーナメントでの賞金でしょう。
アメリカのトップトーナメント「バスマスタークラシック」での優勝賞金は3000万を超える高額です。
しかし日本のトーナメントではトップカテゴリでの優勝賞金でも数十万~数百万と言われています。
実際の所国内において賞金だけで生計を立てるのは難しいようです。
スポンサー契約
次に挙げられるのがスポンサーとの契約金になります。
トッププロにもなると複数のメーカーとスポンサー契約を交わしています。
スポンサーと契約を結ぶ事により、契約金の他に釣り具の支給やボート等のメンテナンスなど物理的な援助を得ている事が予想できます。
バスプロの収入源として非常に重要に重要な部分ではないでしょうか。
釣具のプロデュース
釣り具のプロデュースもバスプロにとって大事な収入源です。
自らの会社やスポンサー契約しているメーカーからルアーやロッド等をプロデュースしたり、場合によってはそのメーカーに自分のブランドを持ちプロデュースしています。
DVDや本の出版やメディアへの出演
人気のバスプロですと、DVDやメディアでの番組もシリーズ化しています。
DVDでは自身のノウハウを伝える他に、年間通してトーナメントへの密着が映像化されていたりします。
雑誌への出演やノウハウ本を出版したりと、重要な収入源となっているでしょう。
ガイド
上記で紹介した収入減は比較的トッププロや人気の高いバスプロへ、のし上がってからの物ではないでしょうか。
そんなバスプロがそれよりも前から収入源としていたのがガイド業です。
各ホームレイクでガイド業を営みながらトーナメントへ参戦し、トッププロへのし上がってからもガイド業を続けているバスプロも少なくはありません。
トーナメント参加にかかる費用
トーナメントに参加するにあたって、参加費の他にもボートの維持費など必要な費用が出てきます。
そんなトーナメント参加に必要な費用について調べてみました。
トーナメント出場費
まず必ず必要なトーナメントへのエントリーフィーです。
まず、JBへのエントリーフィーです。
■JB JBⅡ ¥73560
■JBマスターズ ¥122380
■JBTOP50 ¥581380
(JB2016シーズンを参考)
トップカテゴリに近づけばエントリーフィーも高額になってきます。
ちなみにNBCチャップターへの参加費用はバスマガジン年間購読料金(年間¥3600)と、一試合ごとに参加費用(¥3500)が掛かります。
WBSの場合は登録するプロの種類や、新規登録と登録更新で掛かる費用が異なります。
(¥32400~¥124200)
詳細はWBSの公式HPに掲載されています。
本場アメリカのBASS バスマスターオープンシリーズへの参加費は、エントリーフィーと保証金の合わせて年間約¥1100000と大変高額になっています。
ボートや車の維持費
次に必要なのはボートです。
ボートにかかる維持費は船舶検査代や駐艇料や保険代、ガソリン代にメンテナンス代等と様々な費用がかかります。
それに加えてトレーラーの車検やメンテナンス代も必要になります。
ボートの大きさやエンジンの種類によってかかる費用は様々です。
またバスプロにとって車もとても大事です。
バスボートを運んだり、全国トレイルや取材での遠征等でとても重要になります。
大型のバスボートを牽引し年間数万キロに及ぶ走行距離に耐えれる、大型のクロカン等の4WD車が必要となります。
となると必然的にガソリン代やメンテナンス代、車検に税金に保険と高額になっていきます。
ちなみにDSTYLE代表青木大介プロは3年でランクルを10万キロ乗り、ランクルからランクルへ乗り換えた事がある様です。
遠征費
遠征費も当然掛かってきます。
移動の際の高速代やガソリン代、遠征先での宿泊費やもちろん食事代など様々です。
今や有名なバスプロも「昔は車中泊で全国周っていた」なんて話も聞いたことがあります。
アメリカのトーナメントでは何日間もかけて、広大なアメリカの土地をボートを牽引しながら移動するようです。
費用もさることながら、相当な体力も必要になります。
トーナメントやガイド以外のお仕事
バスプロ(トーナメントプロ、プロガイド)以外の釣りに関するお仕事を紹介します。
メーカー勤務
まず挙げられるのが釣り具メーカーへの勤務です。
釣り具の開発や制作の他に営業など仕事内容様々です。
またメーカーに勤務しながらトーナメントプロ活動や、メディアプロとして活動するプロアングラーの方も少なくはありません。
メディアプロ
プロアングラーの方の中にはトーナメント活動やガイド業はせずにメディアプロとして活動している方もいます。
雑誌等のメディアへの出演のほか、DVD等の出版などをしています。
オカッパリを中心としたフィッシングスタイルのアングラーが多く、バスフィッシング初め立てのアングラーからも親近感の沸きやすい存在ではないでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか。
バスプロは一握りの人しか活躍できない夢の様な職業です。
トーナメントでの活躍やスポンサー契約を勝ち取るのは簡単な事ではありません。
しかしバスフィッシングブーム全盛期が去った現在でもバスプロを目指すアングラーは少なくありません。
現在ではバスプロを目指す為の専門学校などバックアップも充実しています。
夢の様な職業かもしれませんが夢の様だからこそ、目指す意味があるのではないでしょうか。