
アウトドア初心者なら、まずコレ!
初心者にありがちな装備不足。
明るいうちに帰る予定だからと、軽装での登山は危険がいっぱい!
予定は、あくまでも予定なのです。
薄暗い早朝の出発、下山時間が押してしまって日が暮れてきてしまった時、予期せぬトラブルに巻き込まれる可能性は誰にでも十分にあるのです。
不測の事態でも、
「備えあれば憂いなし」
先人の知恵は馬鹿にできません。
ヘッドライト(ランプ)があなたの救世主となり得るんです。
ビギナーの日帰り登山であっても、ヘッドライト(ランプ)を携行することをおススメします。
かくいう私も、まだアウトドア初心者の頃、アウトドア用品のカタログやアウトドア用品売場では、まず、ウェアやシューズなど目につきやすいものばかり手に取って、アクセサリーの部類では腕時計くらいしか気に掛けておりませんでした。
ましてや、ヘッドライト(ランプ)となると、どうしても探検隊色の濃いものに感じてしまって近寄り難いイメージでした。30年前、ゴールデンタイムに放送されていた[探検隊シリーズ]を思い出してしまい、購入をためらった時期がありました。
しかし、何度といろんなアウトドアを繰り返すうち、
「便利なものは持って行くべし!」
と、思い直すようになり、安価なものから、段々と自分に合ったヘッドライト(ランプ)を考えるようになったんです。
まずは、[取っ掛かり]が大事です。
次項に挙げる特徴で、ビギナーにもオススメのT-Trailの最適な使い方を熟考してみました。
出典:楽天
特徴
本格的なギアでなくても、懐中電灯やスマートフォンのライトで十分賄えるとお考えの方もいらっしゃると思います。
テントやサイト、山小屋泊で荷物の整理をしたり、探し物をしたり、暗闇の中で足元を照らしたり、と片手で済ませられる場面も多いでしょう。
しかし、視界が悪く、足場も不安定、そんな時はヘッドライト(ランプ)を装着しておくと、両手が自由に使えるので更に不安要素が減らせるのです。
では、特徴別にT-Trailのオススメ点を挙げてみましょう。
シンプル イズ ベスト
まず、なんと言ってもシンプルな構造だけど高スペックなところです。
一体型の代表格な見た目、とっても楽ちんな電池交換も魅力のひとつです。
重量が要です
一体型なので、余計なものは付属していません。
頭に着けるものだから、軽いに越したことはないです。
72gって、あなたが普段から手に持つスマホの半分くらい、たまごだったらLサイズくらいの重さです。軽いでしょ?
そして、ベルトはあまり細いものだと、経年劣化が半端ないので、なるべく太くて頑丈なものが良い!T-Trailのベルトは、太過ぎず、細過ぎず、良い塩梅です。
明るさと照射距離は?
LEDライトの明るさは、lm(ルーメン)という単位で表されます。この数値が大きい程明るいというわけです。ちなみに、ろうそく一本の明るさが10lm、60W型の一般電球が810lmだと言われています。
T-Trailの場合、80lmなので、夜間行動をするには、もう少し明るさが欲しいところですが、キャンプや日帰り登山が目的であれば、充分な明るさです。
照射距離とは、その光がどこまで届くのか?という距離のことです。
照射距離は、ルーメンの数値が大きくなれば必ず長くなるというものでもなく、光を一点に集めるレンズのフォーカス性能によって変わるものです。
同じルーメンでも、レンズのフォーカス性能によって距離が違ってくるものも多いです。
T-Trailの照射距離は、最大30mまで、最大20時間照射できます。
夜間の屋外活動でも使用可能な明るさを保ちます。調整すれば、屋内でも明る過ぎない照度で作業できます。
全気候対応
山は天候が安定しません。突然の悪天候にも耐え得る耐久性には期待したいものです。
夜露や雨などにさらされる場面も容易に想像がつきます。基本的な防水機能で問題はないとは思います。が、念には念を!現地でのトラブルを回避するため、なるべく防水機能の高いものが安心ですよね。バッテリーボックスに水が浸入しない構造で、キャンプからハイキング、多少の屋外活動まで、常に十分な光を提供できるのは、最大の魅力です。
ヘッドライト(ランプ)の防水性能は、国際規格による指標で、IPコード(エンクロージャによる保護等級)というもので表示されます。カタログや、品質表示の欄に記載されています。IPX等級は、全部で8等級ありますが、日帰り登山レベルであればIPX4もしくは、IPX5以上あれば万全です。
シーン別に特筆すべき点を紹介したいと思います。
基本的にヘッドライト(ランプ)の使用シーンというのは、夜間や緊急事態などのいわゆる緊迫した状況であることが多いのです。いざというときに使い物にならないなどということがないよう、他のギア以上に耐久性は重視すべきところです。
特に電子機器であるヘッドライト(ランプ)は水に弱いため、最低限の濡れに対する防水性能があるかどうかはチェックしたいところです。
昼間には出番がないかもしれませんが、木が鬱蒼と茂っている山の場合、木陰が続き、暗がりが多いところもあります。
そんな時にもヘッドライト(ランプ)があれば、進行方向を照らし、そして、他の登山者にあなたの存在を指し示すこともできます。
操作性
バッグの中に入れている時に誤って点灯しないように、最初の点灯はスイッチボタンを1秒間に2度押しになっているのに対して、その後の明るさ調整はスイッチボタンを押す毎に3段階で簡単に出来るようになっています。点灯開始時の5秒間はバッテリーテストもあります。
グローブをしたままでも押しやすく、操作性が非常に高いです。
ヘッドバンドの調整も、2箇所のクリップを押さえつつ、左右にスライドで調整可能です。
デザイン性
アウトドアウェアも最近はデザイン性の高いものが増え、色も形もお洒落感があるのですが、機能性重視で、ウェアの存在感の邪魔にならない落ち着いたデザインのもの、ウェアのトーンを抑えてヘッドライト(ランプ)などのギアを派手にして差し色としてコーディネートしたりと、活用しやすいと思います。
出典:楽天
緊急時
スイッチボタンを2秒間長押しするだけでエマージェンシーモードになります。
1分間に6回のペースでメインライトが点滅してくれます。誤った操作の場合は、スイッチボタンをもう一度押して解除するだけ。簡単操作で緊急信号機能を起動させられるのは非常に助かります。
保管の時は?
ヘッドバンドはコンパクトにたためて、バックパックの小さなポケットにも入れておけます。これは、ライトとバッテリーが一体化しているからこその利点です。ライトとバッテリーボックスが分かれている場合、それぞれの保管ケースが必要になったり、装着時もコードやバッテリーボックスなど複雑な構造で手間取ったりします。
明るさの調節が可能なヘッドライト(ランプ)はとても便利です。歯医者さんの無影灯(ライト)で「眩しい!」と目を閉じても、光の残像がなかなか消えないといった事、経験が一度はありませんか?山でも同じなんです。
山小屋泊で、夜、お手洗いに行った時や、テントの中でとてつもなく明るいレベルで照らされてしまうと、いろんな方に迷惑を掛けてしまうので要注意です。
とても大事なヘッドライト(ランプ)選びにおいて、高い操作性と緊急信号機能は外せないです。
万が一、何かあったとき、すぐに対応できないと、せっかくの装備が無駄になってしまいますからね。緊急時でもグローブをしたまま、簡単に操作が出来るのは嬉しいですね。
T-Trail徹底解説
バッテリー最大持続時間:80時間
最大光線範囲:30m
最大光束量:80lm
防水性(IPX分類):IPX6防水性
LEDタイプ:4 × Definition.LED
照射距離HIGH(メートル/時間):30m / 20h
照射距離MID(メートル/時間):20m / 40h
照射距離LOW(メートル/時間):10m / 80h
照射角:45°
マムート社製 一体型ヘッドライト(ランプ)の中では中間ランクの位置付けです。
明るさが80lmで程良く明るく、照射距離HIGHモードで30mは日帰り登山がメインなら十分な照射距離です。消費電力を抑えるために、明るさの調整をして、照射距離LOWモードで長時間使用が出来ます。
まとめ
出典:マムート
マンモスのロゴが特徴的なマムート【MUMMUT】社。
スイス発祥で1862年創業、150年以上の歴史があります。世界中の登山用品メーカーの中で最古参に入ります。
もともとは、クライミングのロープを作っていたメーカーで、現在では、ロープ以外にハーネスやヘルメット、カラビナなどのクライミングギア中心の会社ですが、ここ40年くらい前からアパレルやシュラフの製造もしており、世界を代表する総合登山用品メーカーの1つです。
平均的に価格設定は高めですが、海外メーカーにはよくあることで、マムート独自のデザイン性に定評があります。
ヘッドライト(ランプ)は、比較的安価なものから、T-Trailのような中間ランク、200ルーメン以上の明るさと多機能なハイスペック機種までさまざまなものがあります。
キャンプや日帰り登山がメインで、ヘッドライト(ランプ)初心者の方には、T-Trailは特にオススメなモデルです。
気負いせずに、お洒落アイテムとして装着するのが一番ですよ!