
大海原に思いっきり遠投し、遥か沖から竿先にダイレクトに伝わるアタリ、大きくアワセるとガッチリ針がかりした感触。
リールを巻き上げる時の重量感とドキドキ感!
あなたもそんな投げ釣りの醍醐味を味わってみませんか?
投げて楽しい、釣って嬉しい、食べて美味しい三拍子揃った投げ釣りの世界を解説していきますので、是非参考にしてください。
目次
投げ釣りで投げる楽しさと釣る喜びを満喫しよう!
⑴ 投げ釣りで狙える対象魚
投げ釣りは大きなオモリを付けた仕掛け投げ込み、海底に仕掛けを沈めて釣ります。
即ちエサと仕掛けさえ合えば、沿岸部の海底付近に生息する魚は全て狙うことができます。
季節、昼夜、海底の状態(砂底、岩場etc..)でも狙える魚は変わってきます。
■春〜夏に狙える魚
キス・マゴチ・イシモチ・マダイ・ベラ・ホウボウ・ウナギ・エソ・タコ・ヘダイ・ヒラメなど。
■秋に狙える魚
キス・マゴチ・イシモチ・マダイ・ベラ・エソ・ヘダイ・ヒラメ・カワハギ・ハゼなど。
■冬に狙える魚
アイナメ(アブラメ)・カレイなど。
■年間通して狙える魚
クロダイ(チヌ)・カサゴ(ガシラ)・スズキなど。
■夜釣りで狙える魚
アナゴ・コロダイ・フエフキダイ(タマミ)・クロダイ(チヌ)・スズキ・ハタ類など。
⑵ 投げ釣りのポイントはこんなところ
■砂浜(サーフ)
海水浴シーズン以外なら、いつでも楽しめます。
外海に面した砂浜や、海水浴禁止の急深の砂浜などは、思わぬ大物が釣れる可能性も高いです。
■防波堤(波止)
防波堤は足元から水深があるので、ウキ釣りやサビキ釣りなどを楽しむ釣り人も多いので、回りに注意して釣りましょう。防波堤の先端部やカーブになった角地付近は、潮の流れの変化もあり好ポイントになることが多い。
テトラポッドの上からの投げ釣りは、足元に注意しましょう。
■磯
歩いて行ける地磯と渡船で渡してもらう沖磯がありますが、投げ釣りの場合は地磯がメインです。
根掛かりが多いので、仕掛けやオモリの予備は多めに用意したほうが良いでしょう。
どちらかと言えばベテラン向きです。
⑶ 引き釣りと置き竿釣法
■引き釣り
投入した仕掛けをズルズルと海底を引きづりながら、魚のポイントを探す釣り方です。
夏場のキス釣りの代表的な釣り方です。
■置き竿釣法
投げ釣りではオーソドックスな釣法です。
2本ないしは3本の竿を投入し、回遊してくる魚を狙ったり、直接沖のシモリ(海底の岩場や藻場などの障害物のこと)を狙い、魚からのアタリを待つ釣法です。
冬場のカレイ釣りや、夜釣りなどこの釣り方になります。
投げ釣りの醍醐味は何と言っても遠投!
投げ釣りの魅力は魚を釣ることはもちろんですが、何といっても遠投です。
長い飛距離を投げることが出来れば、他人が届かないポイントをダイレクトに攻められます。
当然、魚に出会えるチャンスも増えるということになります。
また、隣の釣り人より遠投出来ると、ちょっぴり優越感にも浸れます(笑)
キャスティングといって、JSCFなどが主催する遠投の競技会なども盛んで、スポーツとしての要素も他の釣りに比べて高いです。
ここからは遠投するためのメソッドをいくつかご紹介します。是非参考にしてみてください。
⑴ 遠投のコツは竿に仕事をさせること
■腕力は無用!竿の弾力を利用する
4メートル前後もある投げ竿は、無闇に力を入れて振り回しても思ったほどは飛ばないものです。
ゴルフをやったことがある人は分かると思いますが、ゴルフクラブも力任せに振ると飛距離が伸びなかったり、あらぬ方向にボールが飛んだりと良い結果は得られません。
うまく竿の弾力を利用し、極限まで曲がった竿が戻ろうとする反発力と、投げる人の竿を振る力がタイミングよく合った時に最高の飛距離が出ます。
■タラシは長い方が良く飛ぶ?
タラシとは投げる際の竿先からオモリとの結び目までの長さのことです。
竿の反発力を生かすのは遠心力です。
タラシが長い方が遠心力が効きますが、慣れるまでは技術が必要です。
4メートル前後の投げ竿を使用する際は、慣れるまでは1メートル弱のタラシから始め、慣れてくるに従ってタラシを長く取り、最終的には1.5メートルくらいのタラシで投げられるようになれば、あなたの飛距離もかなり伸びているでしょう。
■基本的なフォーム(右利きの場合)
まずは左足を前、右足を後ろにして目標地点にむかってやや斜めに立ちます。
竿を頭上に構えます。
その時、後方の安全を必ず確認してください。
右腕を前方に押し出します。
同時に竿尻を握っている左手を左腰に向かって引きつけます。
初心者は右手の押し込みばかりに力が入り、左手の引きつけを怠りがちなので、左手の引きつけを意識して投げるとフォームが安定します。
■ラインは常に張った状態で
投げる動作に入ったら、竿先からオモリまでのラインを弛ませてはいけません。
ラインを弛ませた状態から一気にオモリの負荷が竿に掛かると、投入した仕掛けが絡まったり、最悪は竿を折ったりします。
■初速はゆっくり一気に加速
竿を構えてから投げ終えるまでに、およそ130度くらいの範囲で竿を振ります。
振り始めはゆっくりと竿全体にオモリの負荷をかけていき、そこから一気に加速することで竿を大きく曲げていきます。
■45°上方を目指せ
物理的には45°の放物線で投げるのが1番飛距離が出ます。
45°の角度で竿を止め、同時に目線も45°上方を向きましょう。
投げ終えた後に体重が少し右足に残るくらいが良いでしょう。
前のめりにならないように。
イメージとしては、野球のピッチャーではなく、外野からバックホームといった感じでしょう。
⑵ バランスの良いタックルが遠投の近道。
■基本的なタックルバランス
大人の男性なら、4メートル前後の投げ竿にPEライン1号を200メートル以上巻けるリール。
道糸PEの0.8〜1.5号プラス力糸、オモリは25号〜30号までがバランスが良いでしょう。
初心者でも遠投しやすい竿とリールを紹介
ここからは具体的に竿やリールの基本的な知識と、おすすめの竿とリールを紹介していきます。
⑴ 投げ竿についての基礎知識
■長さ
投げ竿はちょい投げ用の2メートル前後から販売されていますが、最終的に100メートル以上の遠投を目指すなら4メートル前後がおすすめです。
■硬さ(オモリ負荷)
重いオモリを投げられる竿は硬くなります。
硬い竿を極限まで曲げて投げるにはそれなりの技術が必要になります。
始めはオモリ負荷25号〜30号までのものが良いでしょう。
■振り出しと並継ぎ
投げ竿には伸び縮みさせて使う振り出しタイプと3本を継ぎ足して使う並継ぎタイプがあります。
始めは収納力に長けた振り出しタイプがおすすめです。
遠投に特化してステップアップする段階で、並継ぎも候補に入れていけば良いと思います。
■振り出しタイプのおすすめの投げ竿
お手頃価格の投げ竿3品はこちら。
本格派にはこちらがおすすめ。
シマノ サーフチェイサー (振出) SHIMANO SURF CHASER サーフ(投げ釣り)専用振出竿全身ハイパワーXをまとった、本格派オールラウンドモデル。
⑵ リールについてこれだけは知っておこう。
■遠投リールの大きさ
リールの大きさは番手や糸巻き量で表されます。
100メートル以上の遠投を目指すなら、番手でいうと4000番以上。
糸巻き量でいうとPEラインの1号を200メートル以上巻けるタイプがおすすめです。
■ドラグについて
ドラグとは設定以上の負荷が掛かった時に、スプールから道糸が引き出される仕組みです。
大物の強い引きで、ラインが切れるのを防ぐ役目をしています。
スプール上部のドラグノブを締めたり、緩めたりして調節します。
投げ釣り用のリールにはドラグ機能があるものとないものにわかれます。
中小型の魚狙いにはドラグなし。
大型のマダイやコロダイ狙いの場合はドラグありを選びます。
遠投を目指すならドラグなしで良いでしょう。
■おすすめの遠投タイプリール
お手頃価格でハイスペックはこちら。
もう少し上級モデルをお探しならこちら。
ドラグ機能付きはこちら。
⑶ 初心者におすすめのタックルを紹介!
いきなり遠投なんて考えてない。
まずはお手軽な初心者用のエントリーモデルで充分というあなたにはこちら。
■お悩み無用のセット商品
竿とリールのセットで超お手頃価格はこちら。
コスパ最高の投げ釣りフルセットはこちら。
投げ釣りを100%楽しむには小物類や周辺グッズにもこだわろう!
投げ釣りには、専用の小物類や周辺グッズも沢山あります。
お気に入りの小物類を揃えることで、釣果アップは勿論のこと、釣行までの時間も楽しめるようになります。
⑴ 道糸にもこだわろう
■遠投するなら断然PEライン
道糸にはナイロンとPEラインがありますが、遠投するなら断然PEラインがおすすめです。
■色分けされている道糸が便利
PEラインにも1色のみのものと、25メートルとか20メートルごとに色を変えているものがあります。
色分けされているラインだと、自分が何メートル投げているのかの大凡の飛距離が分かります。
また、アタリがあった距離も分かるので、群れでいる魚を数釣る時に便利です。
おすすめの道糸はこちら。
■力糸でショック切れを防ごう
遠投投げ釣りは25号〜30号といった重いオモリを投げるので、投げる際に道糸が切れるショック切れ(高切れ)が起こりがちです。
ショック切れ防止には、力糸と呼ばれる太い糸を道糸の上に10〜15メートル程巻きます。
力糸はテーパーラインといって、道糸との結束部はナイロン3号から始まり、最終的にはナイロン12号の太さにまで徐々に太くなっていくタイプを選びましょう。
おすすめ力糸はこちら。
⑵ オモリでも飛距離が変わる
■ジェット天秤から始めよう
投げ釣りを始めるなら、使いやすいさ、飛距離、価格面に優れたジェット天秤がおすすめです
■超遠投にこだわる遠投専用天秤
150メートルの遠投を目指すキャスターに向けて発売されている超遠投モデルもあります。
実力は確かですが、かなり高価なものになります。
おすすめのジェット天秤はこちら。
噂の超遠投天秤はこちら。
⑶ やっぱり魚を釣らないと!釣れる仕掛けを紹介
■キス釣り仕掛け
投げ釣りを代表する対象魚といえばキス。
釣具メーカーがキスだけをターゲットにした釣りトーナメントを開催するほどです。
投げ釣りを始めるなら絶対狙って欲しいターゲットです。
おすすめのキス釣り仕掛け3品はこちら
⑷ 釣った魚を新鮮に持ち帰るための方法
釣った魚の鮮度を保つ為には勿論のこと、お弁当を保存したり、飲み物を冷やしたり。
クーラーボックスは釣りの必需品です。
投げ釣りにおすすめのクーラーボックスをご紹介します。
■おすすめクーラーボックス2品はこちら。
■キス釣りトーナメンターに向けた専用のクーラーボックス2品はこちら。
まとめ
投げ釣りは対象魚も多く、小物から大物まで幅広く楽しめる釣りです。
また基本の投げ方をマスターすれば、ルアー釣りやフカセ釣りなどにも応用でき、釣りのスキルアップにも最適です。
是非投げ釣りを楽しんでください。
それでは、Enjoy your fishig life!