日本人に馴染みの深い魚と言えばマグロ、お寿司やお刺身にはなくてはならない魚です。

マグロとひと口にいっても沢山の種類があります。

その中でも最も大型化して、味のほうも美味とされているのがクロマグロ(本マグロ)です。

とにかく大きい魚というイメージが強いマグロですが、いったいどれくらいまで大きくなるのでしょうか?

世界最大のマグロの記録や日本の歴代記録について調査してみましたので、最後までじっくりとご覧ください。

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マグロってどれくらい大きくなるの?

出典:BIGGAME

(1)巨大マグロの色々な記録について

■マグロの世界記録は?

マグロが400kg以上に成長するには、15年〜20年かかると言われています。

では、世界記録のマグロはどれくらいの大きさかというと。

体長458cm、体重680kgの大西洋クロマグロが世界最大のマグロとして記録が残っています。(上の画像)

いったい何年かかってそこまで成長したんでしょうね。

 

■漁師が獲った日本記録は?

出典:maguroouji

日本国内でのマグロの記録は漁師さんが獲ったものです。

1986年の4月にマグロはえ縄漁船「幾伸丸」が種子島の南東沖で捕獲しました。

重さ483kg、体長288cm、胴回り236cmのクロマグロで、刺身にすれば2400人前になるそうです。

当時、漁港の体重計では測りきれず、クルマ用の重量測定器で計測されたとのことです。

ちなみにこのマグロは200万円の値がついたそうです。

一本釣りでの最大は、大間のまぐろで有名な青森県大間町で440kgが上がったと言われています。

 

■釣り師が釣った日本記録は?

出典:maguroouji

釣り師が釣ったマグロの日本記録は、JGFA(Japan Game Fish Association)によると、2003年5月18日に沖縄県ケラマ南沖で釣り上げられた268.5cm、348kgの太平洋クロマグロが現在の日本記録として認定されています。

また、俳優の故松方弘樹さんが2015年5月26日に沖縄県石垣島沖で361kgを6時間半の死闘の末、釣り上げたと当時の所属事務所が発表しています。(308キロとなっているのは、エラと内臓を取り除いた後に測った際の重さです。)

公式ではない巨大マグロの記録は明らかになってないものもありそうですね。

 

■セリでの最高落札金額は?

マグロのセリといえば、年始に行われる東京築地市場の初セリが有名です。

毎年、その年の最高価格は初セリで出ていますが、歴代の最高価格はいくらだったのか調べてみました。

2013年の初セリで青森県大間産の222kgのクロマグロが1億5540万円の史上最高価格で落札されています。

落札したのは大手すしチェーン「すしざんまい」を展開する(株)喜代村で、「板前寿司」を展開する香港資本のすしチェーンとの一騎打ちの末の落札でした。

2012年に付けたこれまでの最高落札額5649万円を遥かに上回るものだったようです。

通常のクロマグロの卸価格はキロあたり3000円〜10000円が相場です。

大間の一本釣りのマグロで状態も良好、初セリ、すしチェーン同士のセリ合いなどの条件が重なって破格の値がついたんでしょうね。

マグロを釣りに行こう!

釣り師の憧れの魚マグロ、大物が掛かって仕掛けを切られた時「今のはマグロだったよ」なんて冗談でよく言いますよね?

では、その憧れの魚、マグロは釣ることは出来るのでしょうか?

答えは「Yes!」、あなたもマグロは釣ることは出来ます。

日本近海でのマグロ釣りは黒潮や対馬海流などの暖流に乗って、日本沿岸を南北に回遊している物を狙います。
南は沖縄や南西諸島から、北は青森や北海道の津軽海峡まで広範囲に回遊します。

マグロを釣るのに重要なのは情報です。

回遊魚であるマグロは神出鬼没です。

時速150km以上とも言われる遊泳力で、群れで移動しています。

どの時期にどこでマグロが上がっているという情報を把握して、釣れている(あるいは漁で獲れている)場所に行くのがマグロ捕獲の1番の近道です。

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(1)船からのマグロ釣り

■トローリング

トローリングとはアメリカ発祥のスポーツフィッシングで、竿とリールを使い船を走らせながら疑似餌(ルアー)を泳がせてマグロを釣る方法です。

巨大マグロを狙うならトローリングが可能性が高い釣り方になるでしょう。

またトローリングに似た漁法で「曳き縄釣り」というのがあります。

大間のマグロ一本釣りの漁師の釣り方もこの「曳き縄釣り」の一種になります。

トローリングを始めるには自分の船があれば、 自船をトローリング用に艤装するところから始まりますが、自分の船を所有している人などそうそういないので、今回は遊漁船でのトローリングについて解説します。

まずはマグロ狙いのトローリング船を出している船宿を探します。沖縄や和歌山県の潮岬などが有名ですね。

船宿によっては道具を貸し出してくれるところもありますが、貸し出しをしていない場合は自分で用意します。

トローリングはどのエリアをどれくらいのスピードで船を走らせるかは、船長の経験と地元でのマグロ捕獲情報によります。

マグロがルアーに食いつくまでは、船長の感と操船技術。

マグロが食ってからは釣り人の技術と体力が勝負です。

船長と釣り人の連携プレーで大物マグロは釣り上げることが出来ます。

運とベテラン船長のアドバイスをよく聞くことがマグロ捕獲への近道です。

ロッドはトローリング専用でカジキやマグロ用のグラスファイバーのソリッドトップのものが強度、耐久性に優れておりおすすめです。

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マグロは針に掛かると物凄いスピードで走ります。

リールは80ポンド(30号)のナイロンラインを1000メートル巻けるものがおすすめです。

 

トローリング用のリールはこちら。

 

 

■泳がせ釣り

泳がせ釣りは実際にマグロが捕食しているサバやムロアジ、イカなどの生き餌に針をを付けて自然に泳がせて釣る方法です。

マグロ狙いの泳がせ釣りをしている遊漁船はトローリングに比べて数が多くあります。

泳がせ釣りの場合は10kg〜60kgのマグロが主体になりますが、時折300kgを超えるマグロも釣り上げられているので侮れません。

南伊豆地方から出ているマグロの泳がせ釣りの場合は、早朝の暗いうちに出船します。

まずはエサにするサバを船備え付けのサビキ仕掛けで釣ります。

ある程度のサバが確保出来たら、船のイケスで生かしながら次なるマグロポイントに移動します。

ポイントに到着したら船長の合図に従って完全フカセ(オモリを付けない糸と針だけの仕掛け)の仕掛けにエサを付け投入します。

仕掛けをある程度流し込んだら、リールのドラグを緩めて、エサの泳ぐ力でも少しずつ糸が出る程度に調整します。

マグロ以外にもカンパチやヒラマサやハタ類などの外道が釣れる可能性も高い魅力的な釣りです。

マグロの泳がせ釣りはターゲットのマグロの大きさが、10キロクラスから200キロオーバーまでと幅広いので、釣行するエリアの主に狙えるサイズに合わせたタックルが良いでしょう。

巨大マグロを狙うとなると2メートル前後、適合ハリス40号以上の大物用の専用ロッドに、リールは30号〜40号のナイロンラインが500メートル以上巻けるものが必要になります。

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(2)陸からのマグロ釣り

■カゴ釣り

地域は限定されますが、黒潮や対馬海流などの本流に近い磯や沖堤防などでは船に乗らなくてもマグロが釣れることがあります。

泳がせ釣りでも勿論釣れますが、船釣りと違い生きエサの確保が不安定なので、今回はオキアミをエサにしたカゴ釣りをご紹介します。

磯竿を使ってタルカゴというウキとカゴが一体になったものに撒き餌のオキアミボイルを詰めます。

サシエもカゴに詰めたのと同じオキアミボイルを付けなるべく遠投します。

潮が走り出すとチャンスです。

リールのベールを起こしてフリーの状態で仕掛けを流します。

アタリはエサを食うと一気に走るので、リールのスプールからバチバチーっと物凄い勢いで道糸が出ます。

ベールを戻してアワセを入れると勝負の始まりです。

マグロのファーストランは磯竿でのタックルでは止められないので、ドラグを調整しておきマグロが止まってから巻き始めましょう。

ファーストランを上手くかわせると取り込める確率はグッと上がります。

タックルは磯竿は5号以上で、5メートル前後の長さのもの。

リールは下巻きにPEの3号〜4号を200メートル、上巻きにナイロンの8号〜10号を100〜150メートルが巻けるもので、ドラグ性能が良いものを選びましょう。

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もし巨大マグロが釣れたら高値で売れるの?

普通、釣り人は釣った魚は自宅に持ち帰り、自分で料理して食べたり、近所におすそ分けしたりします。

漁師でもないのに魚を売れるのかと思われるかもしれませんが、釣り人が釣った魚を売る方法はいくつかあります。

(1)釣った魚を売る方法

■魚市場で売る

事前に釣り場の近くや、帰りの道中にある魚市場に釣った魚を持ち込めるかを確認します。

持ち込みOKであれば持ち込む魚の処理方法(活け締めにして、血抜きをするなど)を確認します。

あとは釣った魚を魚市場に持ち込み魚を預かってもらいセリにかけてもらいます。

販売価格から手数料を差し引いた額が支払われます。

■仲買人に売る

普通の魚は難しいでしょうが、クロマグロなら仲買人に買ってもらうのが手っ取り早いでしょう。

遊漁船の船頭や漁協の人に仲買人を紹介してもらいましょう。

山口県の見島などはマグロ釣り師が大勢やってくる好漁場なので、釣り師が港に帰り着く頃に仲買人が待機してることもあります。

■直接飲食店に売り込む

寿司屋や居酒屋など鮮魚を取り扱う飲食店に持ち込み買ってもらう方法があります。

事前に顔見知りになっておき、釣行して沢山釣れた時には買ってもらえるか打診しておくとスムーズに事が運びます。

店主との信頼関係を築くことが重要です。

まとめ

自分の身体より大きい魚はそうそう釣れるものではありません。

その中でもマグロを釣り上げることは、釣り人にとっては大きな夢と言えます。

あなたも一生モノの思い出と勲章を釣りに大海原に繰り出しましょう!

それでは、Enjoy your fishig life!

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