
アイキャッチ画像出典:釣具のポイント
最近の釣りの画像や釣り雑誌などの写真を見ると、フィッシュグリップでキープした状態の画像をよく目にしますよね。
素手で持ってるのも良いですが、フィッシュグリップで持ってると様になります。
今回はそんなフィッシュグリップの中のレジェンド的存在『ボガグリップ』について解説していきたいと思います。
そろそろフィッシュグリップの購入を検討している方は是非参考にしてください。
ボガグリップで魚にも自分にも優しく
出典:釣具のポイント
ルアーフィッシングではキャッチ&リリースが主体で、釣り上げた魚をいかにダメージを少なくリリースするかというのも釣りの中でのひとつの要素だと言えます。
魚は素手で触ることで少なからずダメージを受けますので、フィッシュグリップを使用することで、なるべく魚へのダメージを少なくしたいものです。
また最近は海でのルアーフィッシングも盛んです。
シーバスや青物は元より、歯がキツイ魚や鰭が鋭い魚などアングラーが素手で掴むと危険な魚も沢山釣れます。
そんな時にはフィッシュグリップがあれば安全かつ便利です。
中でもボガグリップはフィッシュグリップの最高峰といっても過言ではありません。
本物志向のアングラーのサブタックルとして是非装備の中に加えて欲しいものです。
⑴ ボガグリップとは?
ボガグリップとはアメリカのエスタボガタックル社が販売しているフィッシュランディングツールです。
釣った魚をランディングする際に魚の下アゴをボガグリップのマウスクリップの部分で掴むことで、魚になるべくダメージを与えずに捕獲することが出来ます。
また、魚の口からフック(釣り針)を外す際に魚が暴れて、フックや魚の鰭やエラ蓋などでアングラーの手を傷つけてしまうような事故を防ぐためにも有効です。
特にトレブルフックがついたルアーを多用するルアーマンには必須アイテムとなります。
魚のアゴをボガグリップでガッチリ掴み、プライヤーでサッとフックを外して優しく魚をリリースする姿は見ていてもカッコいいものです。
スポーツフィッシング大国アメリカのフィッシングガイドのほとんどの人がボガグリップを使用しています。
一生モノとも言われる耐久性と、抜群の性能が多くの釣りのプロに支持されているんでしょうね。
⑵ ボガグリップの特徴
■一生モノの耐久性
ボガグリップは本体はもちろんのこと、金属性のパーツ類は全てステンレスを採用しています。
重さは多少感じますが、その分、耐久性は群を抜いています。
海水で長期間使用しても錆びにくく、いつまでもスムーズな開閉が維持できます。
■抜群のグリップ力
スムーズに開閉するマウスクリップ部分はアゴに厚みのある大型魚でも、一度挟むとガッチリとホールドします。
また360°回転するボディはどんなに魚が暴れても外れることなく、また回転することによって魚への衝撃の緩和、アングラーの手首への負担軽減にもなります。
■信頼性のあるスケール
ボガグリップの魅力のもうひとつに、魚の重量を計測できるスケールが内蔵されていることがあげられます。
その武骨な外観からは想像できないほどの正確なスケールは、I.G.F.A(国際ゲームフィッシュ協会)への記録の申請にも使用出来ます。
プライベートな釣行で偶然にも記録物の魚が釣れたとしても、ボガグリップを持っていれば正式に記録申請することも可能です。
⑶ボガグリップのラインナップ
■15lb
ボガグリップには現在4種類がラインナップされています。
そのひとつがこの15lbタイプです。
サイズとしては全長が230mm、自重が280gです。
スケールの計測範囲は15lb(6.75kg)までになります。
グリップ部分の直径は約26mm、グリップ部分の長さは約135mmです。
次にマウスクリップ部分のサイズスペックですが、マウスクリップ部分の最大開き寸法は約23mm、開いた時のマウスクリップ部分の懐の深さは約14mm、厚みは約2.9mmです。
ボガグリップの中では1番軽量でコンパクトなタイプです。
主な対象魚種としてはシーバス、ブラックバス、サーモン、サクラマス、マダイ、クロダイなどです。
日本国内のショアからの釣りでは、この15lbタイプでほとんど事足りるのではないでしょうか。
|
15lbでは物足りないというアングラーには30lbがおすすめです。
サイズは全長が265mm、自重が460gになります。
スケールの計測範囲は30lb(13.5kg)までになります。
グリップ部分の直径は約30mm、グリップ部分の長さは約155mmです。
次にマウスクリップ部分のサイズスペックですが、15lbと見比べるとかなり大きく見えます。
マウスクリップ部分の最大開き寸法は約27mm、開いた時のマウスクリップ部分の懐の深さは約16mm、厚みは約3.2mmです。
数値としては見た目ほど差がありませんが、実釣ではこの差で使い勝手が変わってくると思います。
主な対象魚としてはブリ、ビッグシイラ、ヒラマサ、カツオなどの青物、ランカーサイズのシーバスやバラマンディ、中型のハタ類などに適しています。
船からの釣りが多い人はホールド力、スケールの計測範囲を考えると、30lbタイプのほうが有効ではないかと思われます。
|
60lbクラスになるとホルダーに収納して、フィッシングベストやパンツに装着することはほとんど不可能です。
とにかく長くて重い、ほとんど武器です。
サイズは全長が375mm、自重が730gになります。
スケールの計測範囲は60lb(27kg)までになります。
主な対象魚としてはマグロやGT(ロウニンアジ)やターポン、大型のハタ類など超大物狙いのアングラー向けになります。
|
30lbスペシャルとは30lbのボディーに60lbのマウスクリップを備え付けた特別仕様になります。
60lbのボディーは長く、重量も730gと重くなります。
本来なら30lbで良いんだけど、モンスター級の魚の相手をするには少しパワー不足というアングラー向けに開発されたモデルです。
遠征などでの超大物狙いの際には重宝するでしょう。
|
⑷より良く使う為の周辺グッズを揃えよう
■ホルダーに収納して手軽に
1人での釣行時、やっとのことでヒットした会心の1匹、魚を引き寄せていざランディングという時に、せっかく手に入れたボガグリップが道具入れの中。
これでは宝の持ち腐れというものです。
ここ1番の大物に備えて、ホルダーに収納したボガグリップを常に携帯しておきたいものです。
ボガグリップはメーカーの純正のホルダーは発売されていませんが、他メーカーからボガグリップが収納できるホルダーが多数販売されています。
使い勝手とデザインのバリエーションも豊富にあるので、あなた好みのホルダーを探してみましょう。
選ぶ際には使用しているボガグリップのサイズをチェックしましょう。
|
一生モノの耐久性と言われるボガグリップ、滅多なことで壊れることはありませんが、紛失や落水となると話は別です。
ランディングの際、船べりから手を滑らせて海の中へポチャンや、テトラポットの隙間に落としてしまったり。
また釣りに夢中になり、使った後に釣り場に置き忘れてきたりなど。
決して安い買い物ではないボガグリップなので、そういった紛失に備えて伸縮性のあるリーシュコードを装着することをおすすめします。
|
ボガグリップは魚のランディングはもちろんのこと、ルアーのフックを外す際に魚をホールドする時も力を発揮してくれます。
ルアーのフックが刺さった状態で暴れる魚、ボガグリップで魚を安定させ、プライヤーでフックをサッと外し、魚へのダメージを出来るだけ軽減してあげましょう。
また、アングラーの手や指を怪我から守るためにもフックを外す時は必ずプライヤーを使用しましょう。
|
類似品や偽物に注意しよう!本物との見分け方はある??
出典:釣具のポイント
フィッシュグリップの最高峰に君臨し、世界中で多くのアングラーに支持されているボガグリップ。
それだけに世の中には多くの類似品や偽物が出回っています。
類似品や偽物を見分けるにはいくつかのポイントがあります。
前述しましたが、本物はステンレスで出来ています。
また特徴的なのはシャフト部分に3行の刻印(型番、品名、原産国)があります。
例えば、15lbの場合は。
- 1行目 MODEL 315
- 2行目 Boga Grip®︎
- 3行目 MADE IN U.S.A
と言った感じです。
また新品を購入の際は専用の箱に入っており、箱の中には小袋に入った分解用のパーツ(ASSEMBLY TOOL)と英語表記の説明書が同梱されています。
分解もできる?セルフメンテナンスしてみよう!
出典:サバロ
ボガグリップが一生モノと言われる理由のひとつにセルフメンテナンスが出来るということがあります。
メンテナンスをするには購入した際に付いているASSEMBLY TOOLという部品(直径5ミリくらいのステンレスの棒)を使います。
分解方法は説明書が付いていますが、英語で書かれています。
説明文は分からなくても分解図があるので何となく分かると思います。
ボガグリップはネジの類いは一切使われていません。
10個のパーツと4本のピンで組み立てられており、構造自体は非常にシンプルに出来ています。
それをグリップのほうから順番に分解していきます。
①まず初めにグリップエンドのピンを付属のツールで押して引っこ抜き、グリップと尻栓を外します。
②グリップからシリンダーを引っこ抜きます。
③次に真ん中の黒いトリガー部分は付属ツールを使ってピンを外し、シリンダーからトリガーを抜きます。
④魚を掴むマウスクリップ部分のジョイントのピンを抜きます。
⑤残ったシリンダーからバネを外すと分解は完了です。
⑥後は各パーツをグリスアップして、分解した時と逆の順番で組み立てればメンテナンスは完了です。
組み立てる時はバネを入れる作業が少しやりづらいので、焦らず慎重に作業しましょう。
ピンを差し込む時も付属のツールで位置決めをしてからピンを差し込むとやりやすいです。
慣れてくれば5分程度で出来るようになります。
ボガグリップは勝利の証!大物をその手に掲げよう!
出典:サバロ
ボガグリップはしっかりとした作りで、耐久性も性能も抜群。
より良い道具を選ぶのも釣りの楽しみのひとつです。
フィッシュグリップの最高峰、ボガグリップを持ってフィールドに繰り出し、最高の釣りを楽しみましょう!
それでは、Enjoy your fishing life !